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相続百人一首 相続対策を短歌で学ぶ!
森 欣史 (著)
税込価格:1,404円
出版社:文藝春秋
ISBN:978-4-16-390192-3

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著者は司法書士であり行政書士。遺産相続について相談を受ける中で、以下のような、言葉をよく耳にするという。
「うちは子供同士の仲はいいので、私が死んでも大丈夫ですよ」
「遺産は自宅の土地建物ぐらいしかないので、相続で揉める心配はないです」……などなど。
しかし実際には多くの人が遺産相続で四苦八苦。全国の家庭裁判所に持ち込まれる、遺産相続に関する相談件数は「2001年までは年間9万件程度でしたが、ここ数年で急増し、2010年度以降は17万件を超えています」(「まえがき」より)。

また、税制改正によって、今年の1月1日から、相続税の「基礎控除額」が従来の6割に引き下げられた。相続税を申告しなければならない人の割合は、これまでの2倍になるのだという。
同時に、相続をめぐるトラブルも増えると思われる。親族同士の争いに加え、相続人の中に認知症の人がいて、相続手続きが進まないという問題や、亡くなった人の借金を相続してしまったというパターンなどだ。

本書では、実際にあった相続トラブルを引き合いに、いわば「相続あるある」を「五七五七七」で100首、詠歌。それぞれに解説を加え、100のトラブルに関する疑問に答える形を取っている。

「相続税 申告期限は 十ヶ月 税務署長に 待ったはきかない」
「このような 複雑すぎる 遺言は 当時の父では できないはずだ」
「身より無き おひとりさまが 亡くなると さて財産は 誰が相続?」
「円満に まとまりかけた 相続が つれあい口出し 白紙に戻る」
「コレクション あんたが死んだら ただのゴミ 妻に言われて 遺贈したけど」……。

いつ、我が身に降りかかるか分からない相続問題。帯には「家族の平和のために必読!」とある。事前の対策として、一読しておくのはどうだろう。(評者:スタッフN)
(2015/2/10 UPDATE)

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