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文芸書週間ランキング ベスト5(2014/1/23)

カテゴリー:1113
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木曜日は、「カルチャー」。


今日は、SHIBUYA TSUTAYA BOOKの
【文芸書週間ランキング(1月13日〜19日)】の
ベスト5をご紹介!



第5位 『 一千兆円の身代金 』八木圭一

第3位 『 想像ラジオ 』いとうせいこう

第3位 『 三軒茶屋星座館 』柴崎竜人

第2位 『 デビクロくんの恋と魔法 』中村航

第1位 『 舞台 』西加奈子


以上、SHIBUYA TSUTAYA BOOKの文芸書週間ランキングベスト5でした。
そして、今日は第3位にランクインしている『三軒茶屋星座館』を
昨年12月に講談社から刊行された、作家の柴崎竜人さんをスタジオにお迎えしました。


柴崎竜人さんは1976年生まれ。大学を卒業後、大手都市銀に就職なさいましたが
数年で退職。その後はバーテンダーなども経験しているという経歴の持ち主。
柴崎さんと中西さんは、以前クロノスにもご登場いただいたジョン・キムさんの紹介で
お知り合いになったそうで、中西さんは柴崎さんの印象について
「すごい方なんですよ!話していて面白いし、僕の知らないことをいっぱい知っていて
 いろんな事を教えてくれる人だと思っているんですよ。」とおっしゃっていました。


中西:もともと大手銀行にお勤めだったのに、何で辞めちゃったんですか。


柴崎:たぶんリスクヘッジができなかったんでしょうね。「辞めても平気」って思って
辞めちゃって、そこから「どうしよう」ってなって、バイトを転々として…。

中西:なぜ安定している職業を捨てようと思ったんですか。


柴崎:営業の自転車に乗っている最中に、透明な雷に打たれたみたいな感じになって
「もう辞めよう!」って思って、そのまま「辞めます」って言っちゃったんですよね。

中西:“透明な雷”ってフレーズ…さすがですよねぇ。僕らからは出てこない!


中西:この『三軒茶屋星座館』は、どういったストーリーなんですか。


柴崎:これは三軒茶屋にあるプラネタリウムが舞台になっているんですけれど、
そこを経営している家族がものすごく面白くて、まず父親がふたり。
そこに超美少女の娘…という3人家族で、この3人が色々な常連さんとふれ合いながら
現代の僕ら、家族というのはどういったものを大切にしていったら良いのかを
考えさせてくれるストーリーとなっています。あと、星座とかギリシャ神話も
たくさん出てくるので、読み終わった後は星座にもギリシャ神話にも詳しくなれます!

中西:この作品で伝えたかったことは?


柴崎:僕はずっと“疑似家族”をテーマに作品を描いていて、80年代以降は
“核家族”という言葉が出てきましたが、今度はその“核”がバラバラになって
みんながひとりで暮らしていて、そのひとりひとりになってしまった僕らが
今度はどうやって“家族”を作っていくのか…というのをずっとテーマにおいていて、
今回はそのひとつの形を描いた作品です。

そして今回は、柴崎さんの作品『三軒茶屋星座館』の帯に「淋しさが募る夜には
この物語を開こうと思う。今年のベスト級の小説!!(ビックリまーく2つ)」と
感想を寄せている、岩手県盛岡市「さわや書店フェザン店」松本大介さんから
推薦コメントをいただきました!


柴崎竜人さんは、3作ほど作品を読ませていただきましたが、非常にハートフルな作品を
書かれる方で、セリフの上手さ、これは今の作家さんでは群を抜いていると思います。
新刊の『三軒茶屋星座館』は、より磨きをかけた作品となっており、星の神々の話は
読んでいてすごく笑えるというところです。そして、昔の神々も
自分と大して変わりがないのかな、と思えるような絶妙なそれが入る一冊で、
最後には涙無しには読めないエピソードも盛り込まれており、
ぜひ続編を期待したいと強く望む一冊になっています。

このコメントを受けて、柴崎さんは「松本さんは全国の書店員さんなら誰でも知っている
カリスマ書店員で、そんな方からこういったコメントを頂けて、むちゃくちゃ嬉しいですね。」
とおっしゃっていました。


柴崎竜人さんは、小説の他に映画やドラマの脚本や小説朗読ライブといったイベントも
数多く手がけていらっしゃいます。今後の柴崎さんの活動も要チェックですね!
今日は『文芸書週間ランキング ベスト5』をご紹介しました。