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和楽器の売れ筋 TOP3(2015/1/20)

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火曜日は「ビジネストレンド」。


今日は、ニッポンの伝統的な文化に関するトレンドを探ります。
題して…「和楽器の売れ筋 TOP3」
三味線が人気を集める一方、ゲーム音楽を演奏する和楽器ユニットなども現れ、
日本古来の楽器を演奏する若い世代も増えてきているようです。
日本の文化を見直す流れを受け、「和楽器」も注目される可能性は高い!
そこで今朝は、東京・新宿区にある和楽器専門店「百人堂」の売れ筋を伺いました。
もちろん、楽器の音色とともにご紹介します。


第3位【 小鼓 】

こちらは「能」ですね。「能」の舞台や歌舞伎などで使われる打楽器です。
確かに、音を聴くと、すぐ歌舞伎のイメージ、能のイメージが浮かびますね〜。
ちなみに、「いよぉ」といった掛け声がありますが、この掛け声と小鼓の音の組み合わせは、
「手組み」と呼ぶそうで、そのパターンは100種類以上あるそうです!奥深いな〜!
販売価格は20万円から60万円!高価なものだと200万円万円以上するものもあるそうです!


第2位【 琵琶 】

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり…平家物語の一節ですね。
琵琶法師と呼ばれる僧侶たちが、この物語を語りながら演奏する楽器として知られるのが「琵琶」。
薩摩琵琶、筑前琵琶などの種類があります。
そもそも西暦200年代から600年代にかけて、西アジアで生まれた楽器がルーツということです。
販売価格は30万円前後から150万円!


第1位【 能管 】

こちらも「能」や歌舞伎などで使われる楽器。横笛です。
縄文時代の宗教儀式に使われた楽器がルーツと言われています。
別名「神降ろしの笛」とも言われます。
実はこの笛、人間の耳には聞こえない高周波の音が含まれ、
そのため高揚感やリラックス効果をもたらすと言われています。
だから、宗教行事に使われてきたのでしょうね。お値段20万円から100万円!


というわけで「和楽器専門店・百人堂に聞いた、和楽器売れ筋 TOP3」でした。

ちなみに、津軽三味線の吉田兄弟が人気だったり、
若い世代でも、日本古来の楽器に興味を持つ方は結構いるようなんですが、
百人堂によると、和楽器というのは「材料が慢性的に不足する傾向」があるそうです。

というのも、和楽器に使われる素材の中には、輸入が規制されているものも多いから。
例えば、三味線に使う「紅の木・紅木」は、国際取引が規制されています。
そのほか、小鼓、琵琶なども、材料となる桜、桑の木が致命的に不足しているそうです。
また、和楽器を製作できる職人さんがほとんどいなくなっている現状もあるそう。

百人堂では、和楽器をやってみたいという人のために、教室を来月からスタートします。
琴からスタートして、ランキングにも登場した小鼓や能管のレッスンもスタートするということです。
興味のある方は、お店にお問い合わせください。

いま和楽器の世界では、プロが使っていた年代物の楽器、いわばビンテージに、
アマチュアの方も注目するようになっている。
いにしえの職人の技、伝統美に魅力を感じる人も多いということです。

つまり、昔の技術の素晴らしさがが見直されてはいるんですが、
実際、その数は限られている、どんどん減っているということですかね。
すごくシビアな問題が見えてくるランキングでした。

今朝は、「和楽器のトレンド」をご紹介しました。