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陸上男子100メートル 日本人の記録トップ3(2015/8/3)

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月曜日は「スポーツ」。


今日は陸上の男子100メートルに関するランキングをご紹介!



第3位【 朝原宣治 】10秒02

第2位【 桐生祥秀 】10秒01

第1位【 伊東浩司 】10秒00


高橋万里恵:こちらは陸上の男子100メートル、日本人の記録トップ3です。
今日は夏休み中の中西哲生さんにかわって、武井壮さんとお送りしました。武井さんは大学時代に陸上の十種競技・100メートルで10秒54という日本記録を出しました。その記録を今年、音部拓仁選手が10秒53で18年ぶりに更新しましたが、100分の1秒を縮めるのがどれだけ大変か、というのが短距離という種目ですよね。


武井壮:そう思われがちですが、僕はそうは思っていないんです。第1位の伊東選手の日本記録、10秒00が出たのが1998年なんですね。僕が引退したのが1997年なので、ほぼ同じくらいの期間、記録が残っているという。これは彼が素晴らしい記録を出した、というのもあるんですが、陸上界が停滞しているということの現れだとも思います。18年も記録が出ていないというのはちょっと悲しい現状で、本当は10年以上前に9秒台が出ていてもおかしくないのがこれまでの陸上界だったんです。こうなってしまったのには色々な理由があると思うんですが、この現状を打開するため僕はシンプルに「速く走ること」が必要だと思っているんです。「そんなの当たり前だろう」とおっしゃられるかと思いますが、僕は大学から陸上を始めたので、中学や高校からずっと続けて陸上をやってきていた人たちの大学での練習を外側からの目線で見ることが出来ていたんですね。でも、陸上部の子って意外と速く走らないんですよ。例えば、冬場はオフなのでケガしたくないから、距離を伸ばしてゆっくりと走るんですよ。これを2〜3ヶ月やって、春先からためた体力で速く走ろう、みたいなことをするんですけれど、2〜3ヶ月もゆっくり走ったらタイムは落ちますよね。さらに試合の前と後は「疲れているからちょっと練習を抜こう」と言って、速く走らないんです。
僕は陸上選手の仕事って、毎試合過去の自分より速いタイムを出すことにあると思うんです。自己ベストを出すことが、陸上選手にとって常にあるテーマなんです。でも陸上選手は強くなると、意外とコーチでモノを言ってくれる人がいなくなっちゃう。中学・高校の頃は先生に言われてバンバン走っているんですが、その貯金で大学に入ってトップ選手になると、自分のペースで技術を重視して走り始めちゃうんです。僕はそれが停滞を招いている原因のひとつじゃないのかと思います。


武井壮:そんな中、期待の星が出てきましたよ!サニブラウン・ハキーム選手はガーナ人の父と日本人の母を持つ超新星です。まだ16歳なんですが、100mで10秒3台の記録と200mで20秒前半の記録を出しています。これは先日行われた世界ユース選手権で、世界記録保持者のウサイン・ボルトの当時の記録を破っちゃったんですよ!走り方も、当時のボルトみたいに荒っぽいんだけど、トップスピードにのったら誰にも手がつけられない…そんなところも本当にボルトにそっくりで、もしかしたら本当に日本人で短距離の金メダルを獲る日が来るんじゃないかと、僕はそのように予感しています。


今日は『陸上男子100メートル 日本人の記録トップ3』をご紹介しました。