ビジネスマン、OLのネタ帳になるトピックを、毎日お届け!キャッチアップしておきたいトレンドをランキング形式で紹介しながら、毎日ひとつの話題にフォーカスしていきます。

日本は155ヶ国中51位!このランキングは??(2017/3/23)

カテゴリー:1113
null

木曜日は、「カルチャー」。


今日は、3月20日の「世界幸福デー」に国連が発表した
【 2017年 世界幸福度ランキング 】の
トップ5をご紹介します!



第5位『 フィンランド 』(昨年と同位)

第4位『 スイス 』(昨年の2位から2ランクダウン)

第3位『 アイスランド 』(昨年と同位)

第2位『 デンマーク 』(昨年の1位から1ランクダウン)

第1位『 ノルウェー 』(昨年の4位から3ランクアップ)


以上、2017年 世界幸福度ランキングトップ5でした。
毎年国連が発表する「世界幸福度ランキング」は、今年で5回目。今回の調査対象は155ヵ国で、幸福度は「1人当たりのGDP」「社会的な支援」「健康で自立した生活が送れる期間である“健康寿命”」「人生における選択の自由度」「社会の寛容さ」「腐敗認識度」これらを数値化して導き出されています。
その最新版の上位が、先ほどお伝えした北欧を中心とした国々。年によって順位は違っても、顔ぶれは変わりません。そして今回、日本はこのランキングで51位。2016年から2ランクアップしていますが、G7=主要7ヵ国中「幸福度」が最も低いという残念な順位となっています。


昨年、ひとりのドイツ人女性が書いた『世界幸福度ランキング上位13ヵ国を旅してわかったこと』という本が、集英社インターナショナルから刊行されました。幸福度が高いオランダやメキシコで暮らしたことがある彼女は、幸福度ランキング常連の北欧諸国や、主観的幸福度の高い中南米の国を訪れ、幸せについて聞いて回り、各国の「幸福の処方箋」を記したのです。
この本の翻訳者の畔上司さんに、今回の幸福度ランキングを踏まえて「幸福」について伺いました。


北欧はほとんど同じです。人間関係が濃密で、友人や家族を大事にする。それからもうひとつは、生活の時間が多少いい加減なところがありまして、完璧主義ではない。例えばの話ですが、玄関に鍵を掛けず、隣の家の人に「留守にするから」と言って出て行って、という生活が当たり前のようです。それからもうひとつ、税金が高いのはもちろん、物価がものすごく高いです。その代わり、老後の心配が日本に比べるとほとんどありません。若いときを老後の心配をして過ごす、なんてことはあり得ません。65や70になっても、生活を楽しむことを考えて年を取っていくだけの話です。
実は今回のランキングで驚いたんですが、この「幸福感」というのも感染するという話が私が訳した本に載っていまして、デンマークの南の端とドイツの北の端は、国境線を境にして繋がっているわけですが、そこが一番幸福度が強いらしいのです。それが北欧全部、スウェーデンからデンマーク、ノルウェーはもちろんですが、さらに国境を通じてドイツからオーストリアまで。さらにはオランダやベルギー…と、要するに国境を通じて、ずっと幸福度がずいぶんと上がっているな、という。それには驚きました。
いま、日本では「働き方の改革」という言い方をしていますが、北欧ではむしろ、夏休みを1、2ヶ月取るのは当たり前、その他にイースターやクリスマスなどに1、2週間休むのも当たり前という。つまりゴールデンウィークが年に何回もあるような感じでして、ですから「働き方改革」ではなく、本当は「休み方改革」をした方が良いのではないか、というのは、こういう本を訳していると感じます。

このお話を聞いた中西さんは「まぁ、確かに完璧主義じゃない、というのは分かりますね。あと“幸福は伝染する”という考え方は面白いですが、確かに笑顔の人のそばにいると楽しくなったりするじゃないですか。だから、北欧の国の横に日本をくっつけておけば良いんじゃないですか(笑)」とおっしゃっていました。


資本主義社会での豊かさの指標とされる「GDP=国民総生産」ではなく、今では世界に知られるようになった「GNH=国民総幸福量」で国の豊かさを測るブータン。先日、ブータンの王立研究所所長が東京で講演を行ったのですが、最新の調査では「幸福」と分類された国民がなんと91%もいたそうです。
他の国に誇るところがたくさんある日本ですが、学ぶべきところもたくさんありそうですね。


今日は「世界幸福度ランキング」トップ5をご紹介しました。