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ありがとう、ラグビー日本代表!(2015/10/12)

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月曜日は「スポーツ」。


今日は、12日早朝に日本代表の最後の試合が終わった
ラグビー・ワールドカップに関するランキングをご紹介!



第5位【 アメリカ 】

第4位【 サモア 】

第3位【 日本 】

第2位【 スコットランド 】

第1位【 南アフリカ 】


こちらはラグビー・ワールドカップ、1次リーグ・プールBの最終結果です。
日本はおととい夜に行われた、サモア対スコットランドの試合結果を受けて、決勝トーナメントに出場できないことが決定。
そんな状況でアメリカ代表との最終戦に臨み、試合は12日午前6時(日本時間)に終了しました。結果は28-18で日本代表が勝利、3勝目です。


この結果を受けて、今大会におけるラグビー日本代表の成果と課題をスポーツジャーナリストの生島淳さんに伺いました。


−−まずは、アメリカ戦の結果を受けての感想をお聞かせください


ベスト8への進出はならない状況でしたが、全く集中力が途切れることがありませんでした。
これまでに2度対戦していたアメリカに、ワールドカップでは一度も勝てていませんでした。スペシャルなプレーを、準備してきたことをきっちり出したということではなく、局面局面ですこしずつ上回っていた、本当に実力で10点差の勝利をもぎとりました。
アメリカはランキング5位ですけども、強かったですね。しぶとい戦いを見せてきたので、そのなかで本当に正面からぶつかって寄り切ったという印象を持ちました。


−−あらためて、今回の日本の快進撃を生島さんご自身は予想されていましたか?


いやあ、予想してないですよ。3勝するとも予想していませんでしたし、「準々決勝に進出できなくて残念だった」なんて話が出ること自体が驚きで、特に南アフリカに勝ったということが、おそらく半世紀先まで語り継がれることですね。
これは日本だけではなく、世界のどこにいても、ラグビーを知っている国ならば、「彼らは英雄である」という様なことですから、本当にその一点をもって、日本のラグビーが尊敬を集めたなと思います。



生島淳さんはラグビー日本代表の取材も続けており、『ラグビー日本代表ヘッドコーチ エディー・ジョーンズとの対話 コーチングとは「信じること」』という本も出されています。



−−今回、エディー・ジョーンズヘッドコーチがかなり注目されました。何がすごくて、どういう準備をしてきたのでしょうか?


まず第一に、エディーさんは全く妥協をしない人でした。
3部練習、4部練習を、一日に3回も4回もやる人は今までにいなかったわけで、朝7時には1回練習が終わっているような状況でしたからね。
それをいっさい妥協することなく、完遂させた。選手、スタッフに要求して、それを引き出した。どう思われようと良いと思っていた。そう思いますよ、勝つためには。その意味でここまで徹底したひとはいなかった、というのが一つあると思いますね。
あともう一つは、試合の分析力というのが素晴らしかったと思います。
南アフリカの穴もしっかりと分析していましたし、アメリカに関しても、アメリカのモールの弱点はこうしていけば崩れるというのをそのまま実践できた。
分析しても、それを仕込んでおかないと応用が利かないわけですけども、やはり3年半にわたってチームをビルドアップしてきた結果が、今回の3勝1敗という結果に結びついたと思います。


−−全てが緻密だったと思うんですけども、大会前に「大会が終わったら監督をやめる」と言ったことも計算だったのでしょうか?


両面あると思います。
計算も一部だったと思います。これによって最終的に選手がメンタル面で成長してくれるだろうと思っていた、と思います。
ああいう風に、大会前に発表してしまうところは欧米のビジネスマンの感覚でしょうね。日本人には「大会前に言うことないじゃん!」という感覚があったと思います。
でも、「自分は終わったら次に行きます」ということを日本向けではなく、世界に向けて表明していたと思います。
正直、日本の選手の中には「これでエディーとやるのも最後か。あんなに厳しい思いをしなくてもすむんだな」と思って、プラスアルファが出たということは間違いないです。
そこまでエディーさんは計算をして、見込んでいた思います。その辺が、怖いところであり、エディーさんのおもしろいところだったなと僕は思います。


−−4年後に向けて、本当にすばらしい戦いでした。3勝して準々決勝に上がれなかったのは、20チームになってから初めてなんですね。


そうですね。その意味でも「大会で最も印象に残るチーム」のひとつになったと思います。また、日本に負けたことによって、南アフリカが優勝するんじゃないかと思いますね。


中西さんは生島さんとのお話を受けて「僕は生島さんの書かれた本をを読みましたが、これはぜひ、全てのスポーツの日本代表関係者に読んで欲しい本です!」とおっしゃっていました。
生島淳さんの著書『ラグビー日本代表ヘッドコーチ エディー・ジョーンズとの対話 コーチングとは「信じること」』皆さんもぜひ手に取ってみてください。


今日は、スポーツジャーナリストの生島淳さんに、ラグビー日本代表の成果と今後の課題について伺いました。