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古代ギリシャへの旅はいかが?(2016/6/23)

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木曜日は、「カルチャー」。


今日は、旅行の口コミサイト「4 Travel」の
【 東京の美術館・博物館人気ランキング 】
トップ5をご紹介!



第5位『 国立新美術館 』

第4位『 三鷹の森ジブリ美術館 』

第3位『 国立科学博物館 』

第2位『 江戸東京博物館 』

第1位『 東京国立博物館 』


1位の東京国立博物館では、今週から新たな特別展『古代ギリシャ 時空を超えた旅』が始まっています。
こちらの展示作品はおよそ300点。ふだんはギリシャ国内の40を越える機関が収蔵しているもので、95%は日本未公開。ひとくちに「古代ギリシャ」と言ってもその期間は長く、紀元前7,800年頃からおよそ7,500年間に及ぶ時代の作品です。
今日はレポーターの稲葉弥生さんが、考古室長の白井さんにお話を伺いました。


稲葉さん:見どころはどこでしょう?


白井さん:今回は新石器時代からヘレニズム、ローマ時代まで古代ギリシャの美術をあらゆる面で網羅した展覧会になりました。全てギリシャ本国から来た本場の本物で、ギリシャから外国に出品した展覧会としては、世界で一番素晴らしい展覧会になったと自負しております。

稲葉さん:これを見て欲しいという作品は?


白井さん:「ミノス文明」という、日本人にとってもなじみ深い雰囲気の海に親しんだ文明があり、そこで「漁夫のフレスコ画」という、宮殿の壁に描かれていた、魚を獲った若者がそれを神様に奉納しようとしている絵があるのですが、これはもう3700年くらい前のものにも関わらず、火山の噴火で全部埋まったせいで非常に保存状態が良く、とても貴重な作品です。

稲葉さん:本当に鮮やかでしたね。


白井さん:そうですね。ギリシャというと青い海と傾斜地に白い家がたくさんある、というイメージがありますが、あれはまさにこのサントリーニ島。日本からの観光客が大勢いらっしゃるところです。野菜やワインも美味しい島ですが、展示もご覧頂いてから実際に観光に行かれると宜しいかと思います。

稲葉さん:像もたくさん置いてありましたね。


白井さん:今回はギリシャ彫刻の流れをご覧いただけるだけの作品が揃いました。やはり人間が作る芸術なので、“人間そのもの”というのが一番普遍的な題材なのですが、今回は8つの章に分かれていますが、それぞれ何かの形で人間が表現されています。しかもギリシャの場合は、その人間をどう表現するか…というのが時代によって大きく変わっていくんですね。その違いをご覧いただけたらと思います。

稲葉さん:筋肉の表現、すごかったです。


白井さん:ギリシャの彫刻は、筋肉の表現に対するこだわりがものすごいんです。彫刻を作るときに、より理想的な人体というのを考えて作っているのですが、筋肉がどうなっているのか?といったことへの分析が非常に細かく、表現も的確です。

稲葉さん:ギリシャといえばオリンピック。今回はオリンピックに注目した展示もありましたね。


白井さん:壺に描かれた実際の競技の姿やアスリートを表した彫刻、筋肉表現の見せどころという感じもしますが、それ以外にも競技に使った道具が展示されており、その中に、当時の人は走り幅跳びのとき石を持って走り、その石を後ろに放り投げながら跳ぶと遠くまで跳べると思っていたようで、その石の重りなども展示しております。

稲葉さん:最後にPRをお願いします。


白井さん:ギリシャは多くの島に分かれていて、今回はその色んな島の作品を集めてきましたので、実はギリシャに観光旅行でいらしてもこの作品を1日、2日では観ることが出来ません。それらの作品をほんの何時間かで、1ヶ所でご覧いただける非常に貴重な機会ですので、ぜひ東京国立博物館に足を運んでいただければと思っております。

東京国立博物館の特別展『古代ギリシャ 時空を超えた旅』は9月19日(月)まで開催中です。皆さんもぜひお出かけください!今日は「東京の美術館・博物館」人気ランキングトップ5と、東京国立博物館で開催中の特別展『古代ギリシャ 時空を超えた旅』をご紹介しました。