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政治・社会は「本音の時代」に 名言アワード2016社会部門(2016/12/13)

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今週のトレンドアイズでは、リスナーのあなたの投票で決まる『こんなのあったね!名言アワード2016』をお送りしています。


あなたにとって2016年はどんな年だったでしょうか?記憶とともに名言あり。世の中を賑わせた名言とともに2016年をプレイバック!


火曜日にご紹介するのは「社会部門」の名言。クロノスFacebookページでは、社会問題、政治関連の名言8つをピックアップ。投票できまったトップ3を名言ハンター、大山くまおさんに解説してもらいます。



今回は、映画『君の名は。』にも出演、人気声優でアーティストの花澤香菜さんと、アナウンサーの大橋俊夫さんに名言を読みあげてもらいました。




第3位 「いつかきっとガラスの天井を打ち破れる」ヒラリー・クリントン


第2位 「命より大切な仕事はありません」高橋まつりさんの母・幸美さん


第1位 「自分の過去は変えられないが、子どもたちの未来は変えることができると思います」伊達直人こと、会社員・川村正剛さん


第4位以下はこちら「こんなのあったね!名言アワード2016」社会部門


◆ライター・大山くまおさんと名言トップ3についてを考える

−−トップ3の名言を聞いてみて、どのように思いましたか?


大山 やっぱり花澤香菜さんの声はいいな〜、と思いました(笑)。大橋俊夫さんの声もやっぱりいいと思いますが(笑)

トップ3の名言を聞くと、身近な社会問題と直結した言葉が選ばれたなと思います。

2位の高橋まつりさんのお母様の言葉。高橋まつりさんは過労自殺されてしまった方で、言葉の背景には「長時間労働」「過労」の問題が。1位の川村さんは「タイガーマスク、伊達直人」を名乗って児童福祉施設にランドセルを送っていた方で、こちらには「子どもの虐待」の問題が背景にあり、言葉がみなさんの心の中に残ったのではないかなと思います。



−−8つの名言のなかで大山さんが推したい名言は?


「自分の過去は変えられないが、子どもたちの未来は変えることができると思います」伊達直人こと、会社員・川村正剛さん


大山 僕にも4歳になる息子がいまして、この言葉を聞くと胸がじーんとしてしまいます。

川村さんの言葉には続きがあります。
「子ども達は虐待されるためではなく、抱きしめられるために生まれてきた。涙を流すためではなく、周りを笑顔にするために生まれてきた」
川村さんは今後もこのような気持ちで活動を続けていきたいと話しています。

僕もこの言葉に、本当にその通りだなと思ったので選びました。


中西 サッカー教室で子ども達が笑顔になると、僕たちまわりの親も笑顔になるんですよ。やっぱり子ども達の笑顔がまわりを笑顔をにしますから、笑顔を増やす活動を増やしたいですよね。


大山 そうですね。活動によって社会全体が明るくなっていくんじゃないかと思います。



◆2016年、政治・社会は「本音の時代」に

−−政治関連の名言には言い訳のようなものもありますが…


大山 舛添要一前都知事の言葉や、廃棄食品の不正転売事件を起こしたみのりフーズ社長の言葉もノミネートされていますが、この言葉を花澤香菜さんが読むのかなとドキドキしていました(笑)

今回、3位にヒラリー・クリントン氏の言葉が入っていますが、トランプ氏の言葉がより力を持っていたと思います。理想や理念、社会はこうあるべきだ、人はこう心を持つべきだという気持ちの言葉よりも、むき出しにした本音の言葉が力を持ってしまった一年だったのではないでしょうか。

ただ、そのなかで、弱い立場の人たちに目を向けた川村さん、高橋さんの言葉にクロノスリスナーの心が引き寄せられた、気持ちの現れが、今回の投票の結果だと思います。

来年も弱い立場の人たちのことを考えたことばがたくさん出てくると良いのではないかなと考えています。



−−社会問題、政治問題と2016年はいろんなことがありました。起こったことを全体的に見た感想はいかがですか?


大山 政治問題の言葉にもありますように、本音の時代になったてきたと思います。

みなさんがひとこと発するときにためらうこともあるかと思います。ところが、ツイッターなどSNSなどでは条件反射的に物事を語ってしまう。こうしたことが政治の現場、社会問題に対する発露にもあらわれているように思います。


中西 たしかに、一般の方の生々しい言葉が政治、経済、社会にもあらわれているかもしれませんね。


大山 発言するときには弱い立場にいる人たちのことも忘れないでいてほしいですね。




明日も名言ハンター、大山くまおさんが2016年に生まれた名言を解説!明日は「エンタメ部門」の名言をご紹介します。