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“風の谷のナウシカ” 大人も楽しめる内容の深さ(2017/1/20)

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金曜日はBIGLOBEが提供するツイッター分析サービス、「ついっぷるトレンド」がまとめた「トレンドワード・ランキング」をご紹介。


2017年1月20日までの一週間、ツイッターで多くつぶやかれた「急上昇ワード」を見ていきます。




第3位【 AAA(トリプルエー) 】

男女7人からなるパフォーマンスグループ AAA。メンバーの伊藤千晃さんが、結婚、妊娠、そして3月いっぱいで卒業を発表。ファンを中心にツイッターで大きな反響となっています。






第2位【 地震 】

18日、茨城県沖で震度4を観測する地震がありました。




第1位【 ナウシカ 】

先週の金曜日、日本テレビ系列のテレビ番組『金曜ロードSHOW!』で放映された永遠の名作「風の谷のナウシカ」が見事1位になりました。






この1週間、ツイッターでつぶやかれた言葉の「急上昇ワード」から、今週番組でピックアップしたのは、1位となった【 ナウシカ 】です。1984年に公開された宮崎駿監督の長編アニメーション映画、30年以上経った今でも愛されている映画のひとつです。




◆街の声

「見ました。大人になって改めて、その内容の深さを知ったりだとか、いまだに感動出来るっていうのはすばらしい映画だなと思いました」(男性)


「ちょっとだけ(見ました)。ちっちゃい頃に初めて見た映画なので印象に残ってるというか。漫画というか絵がかわいらしい」(女性)


「見ました。昔よく見ていたんですけど、久しぶりに見て思ったよりも感動する部分がおおい映画なんだなと、逆に大人になってから気が付きました。一番好きな映画は『耳を澄ませば』なので、今度、金曜ロードSHOW!で放送するので楽しみにしてます」(男性)




◆時間を忘れて熱く語る速水さん

速水 33年前の1984年に見た以来、久しぶりに見直しました。これまでは、まぁ、前に見てるしなぁ、と思って見てこなかったんですけども、この1週間は、ナウシカの事しか考えてないんじゃないかというくらいにハマりました。誰もが見ても面白い国民的作品を何を今更と思われますけど、本当に傑作でした。


いろいろとしゃべりたい事はあるんですけど、まずは演出の技量が並大抵じゃないと思いました。ヒロインのナウシカの描写で、作中には王蟲(オーム)という巨大なダンゴムシのような巨大生物が出てくるんですけど、腐海という森の中で王蟲の抜け殻を見つけたナウシカ、美しい抜け殻にうっとりと見入っているんですが、ハッといきなり剣を抜いて、抜け殻に剣を刺し抜け殻の透明なガラスのような部分を切り取り持ち帰ろうとします。その唐突さで描いている、少女の優しさと、それが高く売れるからと持って帰ろうとする抜け目のなさであったり、粗暴さ暴力性みたいなものを台詞ではなく、一連の動きだけで全部あらわして、ものすごく魅力的に映す、これだけで、どういうキャラクターかが全部伝わってきます。この描写力、演出力がすばらしいと感じました。


万里恵さんは、ナウシカをご覧になった事はありますか?


高橋 私は子供の頃に見たことあります。印象に残っているシーンは、キツネリスのテト。テトがナウシカの指を、がぶっと噛むシーン。


速水 噛まれた指からは血が出ていてもナウシカは、痛いと言わないで、グッと我慢して、そのキツネリスが怒っているのを、ただ怖がっているんだよね。と一言だけ、そして怯えていたキツネリスのテトが安心しその指を舐めるシーンですね。あのシーンは本当に演出力ですよね。実は少し怒りっぽい性格のナウシカ、戦争相手に対して、怖がってるだけなんだよ、と対処するシーンは、このテトとのシーンからの伏線で示されているんですよね。


これまだしゃべっていいの?時間大丈夫?


高橋 まだしゃべっていいですよ。


速水 ナウシカは、自然環境の大切さを訴えていると言われがちですが、実はそんなレベルじゃないんですよ。近未来の世界なんですが、文明が失われ、人間の生産・活動レベルは中世レベルまで落ちていて、そして、3つの国が戦争している。それが憎しみで戦争をしているという単純な話ではなく、世界が腐海に飲み込まれていくなか、減りゆく資源の奪い合いが原因で戦争が起きている。戦争がいわゆる憎しみではなく、資源分配を目的とした利害であるとか、政治経済の延長で行われているんだという、リアリズムがきちんと描かれている。そして、ペジテという場所で伝説の兵器を掘り当ててしまう、これは核兵器のメタファーだと思います。それによって戦力バランスが大きく崩れる、それを大国が奪いにやって来るという、戦争の裏側を本当にリアリティ、リアリズムで描かれてます。


国家であるとか戦争であるとか、ナウシカはお姫様なので君主として、なぜ国民や村人に慕われているのか?みたいなところを、ちゃんと国家論として描いていて、さらに、そこに反発する民衆なんかもしっかり描かれています。個人的には、クーデターのシーンは大好きで、立ち上がる民衆みたいなモノというのは、本当に宮崎駿イズムだなと思って…。


あっ…そろそろお話はいいんじゃないですか?的な万里恵さんの視線を感じてますけども(笑)


高橋 いやいや、そんな深いんだなっと思ってて、子供の頃に見ていたイメージとは全然違う。そういうのを持ちながらもう一度みるのもアリですね。


速水 アリですね。自然環境の事だけじゃないんだな。というのが、よくわかると思います。


高橋 今年は、速水さんのジブリ映画に付いてもいろいろ聞けそうですね。


速水 はい、まだまだいっぱいしゃべりたいです!


高橋 でも、ごめんなさい、もう時間が…(笑)



◆今後の速水さんのジブリトークに注目!?





◆ジブリ飯、いろいろな王蟲