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真新しい豊洲に懐かしい築地の雰囲気【銀麟文庫】とは?(2018/11/8)

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木曜日は、「カルチャー」



東京の台所が築地から豊洲に移転して、間もなく1ヶ月になります。
僕、中西哲生はですね、豊洲市場に通った環状2号線を通りたくて、
先日、行ってきたんですけども、豊洲市場を見学する人が結構いらっしゃるんですよ、
セリの様子や、グルメだけではなく、豊洲だけでしか見ることができない、“本”も楽しんで頂きたい!
ということで今回は、豊洲市場にある図書室、
【 銀麟文庫 】でしか読めない本のトップ3をお送りします!
ちなみに、銀麟、銀のウロコと書きます。
紹介してくださるのは、銀麟会事務局長、福地享子さんです。
まずは、トップ3の発表です!


第3位 福地享子『 築地市場完全版クロニクル 』

福地さん:とにかく築地の歴史、風景、なにからなにまで写真集のように一冊にまとめました。これは、私の築地市場の卒業制作のつもりで作りました。ですので、私の思い出が全部詰まったような本です。全部見開き完結ですので読みやすくなっているかなと思います。


第2位 沢田重隆『 魚市場 』

福地さん:この本は絶版だと思うんですけど、まぁこれがこれがなんか築地市場自体なんですけど、風景から魚から非常にリアルの描いてあってわかりやすいんですね。冷凍マグロのセリ場の様子ですとか、初荷の時のマグロの下付の様子ですとか、本当にリアルに描いてあって、もしかしたら写真よりも市場の仕組みや風景はわかりやすいかもしれません。


第1位 森火山『 日本橋魚河岸 』

福地さん:日本橋で魚の取引が始まった本当に江戸初期の素朴な風景から、明治、昭和に至るまでの日本橋魚河岸の歴史を余すことなく描いてあります。この本は絵解きしてあるので日本橋魚河岸、いわゆる市場のルーツや成り立ちをワーッとサーっと眺めていただければ頭に入るという、すごくわかりやすくていい本だと思います。



中西:銀麟会事務局長、福地享子さんに銀麟文庫でしか読めない本のトップ3を紹介していただきました。
続いては、築地市場から豊洲市場に移転した銀麟文庫とはどんな場所なのか紹介していきます。
先月、83年の歴史に幕を下ろした築地市場に代わって、豊洲市場が東京の新たな台所になったわけなんですけども、その市場にある図書室、『銀麟文庫』にエリーが訪ねてきました。


綿谷:はい、この銀麟文庫は豊洲市場の管理棟3階、観光客の方が海鮮などを楽しめる飲食店が立ち並ぶフロアにあります。
真新しい室内に、ちょっと懐かしさを感じさせる書棚をいろどるのはどんな本なのか、銀麟会事務局長、福地享子さんにお話を伺いました。


福地さん:市場と水産に特化した図書室ということで、市場の方たちがお仕事のために読んでいただくとか、一般の方でも日本橋魚河岸の研究をしたいという方、それから、お魚のことを調べたいという方のために、市場と水産に特化したかたちで蔵書しております。
築地時代からの大福帳やソロバンなど、昔使っていた道具もあったんですが、展示する場所に恵まれなかったもので、全部そうした資料を表に出しちゃえということで、小さな展示コーナーも設けました。ただの図書室というよりは、マルチにいろんなことが楽しめる場所だと思ってきてくださればいいと思います。


綿谷:その書棚なんですが、半世紀以上前、銀麟文庫が生まれた時から使い込んだ飴色に輝く年代物なんです。


福地さん:昭和37年、作るときに当時の役員の方たちがお金を出し合って、大工さんに作ってもらった書棚をずーっと使っていたんですね、だいぶガタがきていて、じゃあこれはもう置いて行こうかどうかという話になったときに、なんていうんでしょうかね、それは原点でありスタートだし、なんとかこれを持って豊洲に行きたいという思いがありまして、いろいろ探しましたら、木工の修復で出向してくださる方が見つかりましたので、その方にお願いして修復していただき、豊洲に持ってくることができました。


綿谷:銀麟文庫の写真は番組のサイトにも掲載しておきます。
新たな世代に魚河岸の役割を伝える銀麟文庫では、“書棚”に名前を残す寄付も受付中、詳しくは番組のサイトにリンクを掲載しておきますので、そちらをご覧ください。
私も、初めて行ってきたんですけども、全ての人に対してオープンで、それこそ言葉も関係ないなっていう印象でした。2位にランクインしていた絵本は、私も欲しいなって思ったし、例えば、外国の友達を案内するときに、まず、一番最初に連れて行ったら良いよねと思ったんですよ。こういう場所があって、元々は築地にあって、こんな場所だったんだよってこの絵本を見せてちょっと説明してから、じゃあ、豊洲市場行ってみよっか!って感じで案内してもいいかなと思いました。


中西:やっぱり、背景を知ると見える風景も変わってきますからね。


綿谷:そう、そう思います。