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フィジカルトレーナーに聞く、運動を続ける心構え(2019/3/14)

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木曜日は、「カルチャー」。


この時季は天気や気温が変わりやすく
さらに、生活に変化がある時期ですね。そこで今日
「ちょっとした運動で、よりよい日常を過ごしたい」
と思っている皆さんにご紹介したいのがこちら!
フィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一さんに伺う
【 時間がなくても、運動を続ける心構え TOP3 】です。


第3位『 高すぎる目標設定をしない 』

第2位『 三日坊主から始める 』

第1位『 楽しめることを探す 』


今日スタジオにお迎えしたフィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一さんは、卓球の福原愛さんや青山学院大学の駅伝チームなど、スポーツの世界で偉大な成績を残している選手の影にはこの人あり、と言われている方。
そんな中野さんが出版されたのが『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』です。


中西:まず「フィジカルトレーナー」とはどういったお仕事なんでしょう?


中野さん:よく治療をする先生方と間違われてしまうんですが、私たちは治療行為は出来ません。じゃあ何をするのかというと、選手の身体を見て、その選手に適正な筋力トレーニングや有酸素運動、ストレッチなどのメニューを考える専門家です。なので、その選手のパフォーマンスやスタイルを見て「この選手に何が足りないのか」ということを考えて、個人的にトレーニングメニューを処方する…というのが仕事です。


中西:中野さんは『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』をお出しになっていますが、このタイトルにした意図はなんですか?


中野さん:“最強の運動方法”というのはないので、医師に「運動しなさい」と言われたら、まず最初に何をしたら良いですか?…という質問を良く受けるんです。そのときにいつも自分が返す言葉を集めたい、と思ってこのタイトルにしました。


中西:では早速、先ほど伺ったトップ3について伺いたいんですけれど。まずは『高すぎる目標設定をしない』これは?


中野さん:こちらは運動が嫌いな方、性格が非常に野心的な方は、早く成果を上げたいと考えがちなので、高すぎる目標を設定しがちなんですね。そうするとどうなるかというと、目標が高すぎるので失敗してしまう“失敗体験”を積んでしまうんです。そうすると「自分にも出来る」という見込み感が下がっていってしまうんです。なので、どう“失敗体験”を繰り返さないか、というのが重要になってくるんですけれど、逆に低すぎる目標を設定した場合はどうなるかというと、それは簡単にクリアできてしまう。すると人間は“達成感”というのが味わえないので、自信につながらないんですね。なので、目標の設定は低すぎてもダメだし、高すぎてもダメなんです。なので「本当にこれ出来るかなぁ…出来なくはないか…」「50%くらいならいけるかな?」という辺りに設定するのがベストです。


中西:そして第2位の『三日坊主から始める』これが全然分からないんですけれど。


中野さん:そもそも運動嫌いな人が「毎日運動しましょう!」ということ自体がムリじゃないですか。嫌いなことをやれと言われても続かないのが人間だと思うんです。なので、「まずは1週間」とか「まずは1ヶ月」というのはすごくハードルが高いと思うんです。まずは「3日“も”続いた」というところから始めるんです。そして3日続いたら、サボればいいんです。そしてまた三日坊主をしよう、という繰り返しで良いんです。なので「今日から運動しなくちゃ」と考えるのではなく「今日から3日だけ運動をしてからサボるぞ!」と決めれば良いのです。


中西:そして、第1位の『楽しめることを探す』というのは?


中野さん:例えば有酸素運動ひとつを取っても、ウォーキングもあれば、ジョギング、サイクリング、水中ウォーキング、エアロビクスなど色々ありますよね。その中でどれが楽しいと思うかなんて、やってみなければ分からないと思いませんか?色々な運動をやってみて、その中で「これは楽しいな」と思えるものを見つけられたら、たぶんハマッていくと思うんです。


中野ジェームズ修一さんの著書『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』は日経BP社から発売中です。ぜひ手に取ってみてください!