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“桜の写真家”が心を動かされた桜のシーン ベスト3(2013/3/21)

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木曜日は、「カルチャー」。


今日は、ご自身のwebサイト『桜狩(さくらがり)』
で作品を発表しているほか、三栄書房から『大人の桜旅』という
ムック本なども出版している桜の写真家・切畑利章さんに
「心を動かされた桜のシーン ベスト3」を選んでいただきました。
今日は、切畑さんのコメントともにご紹介します!



第3位『 ひょうたん桜(高知県吾川郡仁淀川町) 』

これは高知県の吾川郡にありまして、小高い山のてっぺんにある桜です。
種類は「エドヒガン」という紅が濃い桜で、見上げると穏やかな気持ちになります。
“ひょうたん”というのは、蕾の形がひょうたんに似ていることから付いたそうで
名前も可愛いです。とにかくロケーションが素晴らしいので、全てのことを忘れて
一日中見入ってしまう桜ですね。


第2位『 山高神代桜(山梨県北杜市) 』

これは山梨県北杜市にある桜で、「実相寺」というお寺の境内の一角を占めています。
こちらも種類は「エドヒガン」。日本最古の桜と言われているそうで、樹齢は2000年。
見るだけでも圧巻の桜です。何が素晴らしいかというと、根幹…気の幹が残ったところの
様相が素晴らしいです。一度は枯れかかってしまったのですが、数年前に“根付き”をして
今は割合元気を取り戻しているようです。見ているだけで生命力を感じる桜ですね。


第1位『 吉野山(奈良県吉野郡吉野町) 』

奈良県吉野郡の吉野町にある「吉野山」は、平安時代からずっと桜を植樹している歴史ある
場所です。吉野は山の中に突然現れる、山肌に沿ってうねって咲く桜が素晴らしいですね。
日本ではここだけの桜で、下から「下千本」「中千本」「上千本」「奥千本」と
順次1ヶ月ほどで咲いていきます。朝靄の写真は、前日に雨が降ったので
翌日の早朝にカメラを構えていたところ、朝靄が立ち上ってきたんです。
それはもう“原始の光景”というか、本当に素晴らしい風景で、私の中でもすごく
心を動かされたシーンのひとつです。



以上、日本全国1000カ所以上の桜を見てきたという写真家・切畑利章さんが選んだ
『心を動かされた桜のシーン ベスト3』でした。


中西さんは「なるほどなぁ…と思ったのは、現在、桜といえばソメイヨシノで、
【桜の開花日】自体がソメイヨシノ対象ですからね。でも、日本には色々な桜があって
切畑さんの心に残る桜のシーンにはソメイヨシノは入っていないんです。
高知県のひょうたん桜と山梨県の山高神代桜はエドヒガンという種類ですし、
吉野山はシロヤマザクラをはじめとする山桜です。ソメイヨシノは、江戸末期から明治初期に
いまの東京・駒込にあった【染井村】の造園師や植木職人が人工交配して作った種で、
その歴史はまだ140年ほど。名前は切畑さんが1位に選んだ【吉野山】にちなんでつけられました。
染井村で作られた、吉野をイメージした桜で“染井吉野=ソメイヨシノ”です。
桜には本当に色々な種類がありますので、あなたもぜひこの春はいろんな“桜狩り”を
楽しんではいかがでしょうか?」とおっしゃっていました。


今日は『“桜の写真家”が心を動かされた桜のシーン ベスト3』をご紹介しました。