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番組が選んだ今週の「ウィークリーパーソン」は…(2015/4/3)

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金曜日は、番組がその週で最も注目した人物にフォーカスする「ウィークリーパーソン」!ジャンルを問わず、"感動"や"驚き"を与えた人物に注目します。今週は、この4組をピックアップしました。



◆陸上のテキサスリレーで、追い風参考ながら9秒87の記録を出して優勝した、桐生祥秀!

◆8年ぶりの日本復帰戦を無失点!期待に応え勝利投手となった、広島、黒田博樹!

◆国際親善試合で2連勝!サッカー日本代表の新たな可能性を示した、ハリルホジッチ監督!

◆春の選抜高校野球決勝に勝ち、春夏通じて甲子園初優勝を遂げた、福井県の敦賀気比!


番組ホームページでの皆さんの投票では非常に僅差で敦賀気比が1位になっていますが、今週、中西さんが注目したのは…



ハリルホジッチ監督


サッカー日本代表にハリルホジッチ監督が就任して、初めての試合となった2試合、チュニジア戦は2-0、ウズベキスタン戦は5-1で勝って、幸先の良いスタートとなりました。


今回、メンバーを31人選出し、そのうち2人が来られませんでした。残る29人のうち、GKの2人を除いた27人を今回の2試合で起用しました。しかも2試合ともスタメンは全く違いましたが、このようなことはこれまでありませんでした。おそらく初めてです。この結果、どうなったかというと、競争心が生まれました。「皆、横一線だ」ということが、これまでレギュラーが確約されていた、本田選手・岡崎選手・香川選手が第1戦でスタメンでなかったということにもメッセージとして表れていると思います。これは非常に良いことです。また、今回のメンバー以外にも見たい選手がいると言ったことで、ほかのJリーグの選手たちも「もしかしたら俺も選ばれるかもしれない」という気持ちになりますので、Jリーグ全体に競争の構造を働かせたということは素晴らしいと思います。


同時に、カウンター、縦に速いサッカーということを良く言われていますが、これをやるのは当たり前と言えば、当たり前です。ただ、この当たり前のサッカーを選手達に体現させたということがハリルホジッチ監督は素晴らしいと思います。当たり前のことを当たり前に体現させるというのはなかなか難しいことです。


ただ、この縦に速いサッカーというものがハリルホジッチ監督のサッカーの真骨頂だとは思いません。しっかりと思考で崩す方法論を持っているはずです。最初は「縦に行くんだ」「速く攻めるんだ」「相手が守りの陣形を整える前に崩すんだ」ということをやりたかったんだと思います。アジア予選が6月から始まります。基本的に相手は引いて守ってくる相手ばかりです。そうなったときにどうなるかが楽しみではあります。今やっているサッカーはまだ最初の段階なのではないかと思います。


では、このあとハリルホジッチ監督のサッカーはどうなっていくのか。一つ、気になることがあります。今やろうとしていることは確かに良いことです、しかし、これまでの日本のサッカーがやってきたことのなかにも良いことは必ずあるはずです。「身体を大きくする」ということ、代表チームに召集されている時間以外もトレーニングをして身体を大きくしてほしいということが言われています。これがどのようにチームに通達され、どのようなメニューが選手たち渡されるかは分かりません。ただ、日本の良さはパワーではなく、横への動きや俊敏性、狭いスペースでの細かく動けるステップだと思いますので、その足かせとなるようなパワーアップは必要ないと思います。今後、どのようにやっていくかわかりませんが、(選手自身が)良いものは行い、必要ないものは自分で判断して取捨選択していくことが重要だと思います。


メディアやジャーナリストは勝ったから全部良い、負けたから全部駄目という判断をするわけではありません。今回紹介したことのようなとき、どのように取捨選択していくか、何が良くて何が悪いのか、何が自分達にプラスになってくのかということを選手同様、メディアやジャーナリストも見極めていく必要があると思います。



今週のウィークリー・パーソンは、サッカー日本代表の新たな可能性を示した、ハリルホジッチ監督に注目しました。