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2016.08.13 Sat

より怖いお化け屋敷を。赤ん坊地獄 五味弘文さん

お盆といえば、心霊体験!? お化け屋敷!?

今回は、東京ドームシティ アトラクションズで開催中の、夏期限定お化け屋敷『赤ん坊地獄』をご紹介します。この話題の恐怖スポットには、いったいどんなワクワクが詰まっているのでしょうか? お化け屋敷プロデューサー・五味弘文さんに、話を伺いました。

小宮山雄飛さんのリポートです!




■日本初。ストーリーのあるお化け屋敷。



お客さんが赤ん坊を抱いて進む、ミッション型のお化け屋敷『赤ん坊地獄』。暗闇に現れる人形がとてもリアルで、ものすごく怖いのです!

演出を手掛けたのは、お化け屋敷プロデューサー・五味弘文さん。これまで、日本全国、数々のお化け屋敷を手掛けてきました。

五味弘文さん
「今回の『赤ん坊地獄』は、20年前の1996年夏に作った『赤ん坊地獄』の続編で、ストーリーも繋がっています。『霊界から、赤ん坊を取り戻してください』というのが20年前のミッション。20年経ち、赤ん坊だった女性が20歳となってさらに赤ん坊を産みました。その女性が、頭に浮かんだ子守唄を口ずさんでしまったことがきっかけで霊界に居場所を知られ、産女の霊が赤ん坊を霊界へとさらって行った……というのが、今回のストーリーです」

どうして、こんなに怖いお化け屋敷を作ったのでしょうか?

五味弘文さん
「僕がお化け屋敷を始めた25年前は、ストーリーのあるお化け屋敷がありませんでした。ストーリーを入れた方が面白いんじゃないか? そのストーリーに沿って各場面を見て行くと、お化け屋敷の世界にお客さんがどっぷり浸かって、より怖いんじゃないか?……と。ストーリーのあるお化け屋敷、お客さんが何かをしなければならない、<ミッションのあるお化け屋敷>は、この『赤ん坊地獄』が先駆けです」


■緊張が緩和される瞬間に、人は『楽しい』と感じる。



五味弘文さんが手掛けてきた、お化け屋敷の代表作をいくつかご紹介します。

・本物の廃屋を移築して作り上げた『東京近郊A市〜呪われた家』
・幽霊の髪の毛を梳かして来なくてはならない『恐怖の黒髪屋敷』
・死体と指切りをしてくる『ゆびきりの家』
・手錠に繋がれて歩く『LOVE CHAIN〜恐怖の鎖地獄』

タイトルを読むだけで、どれも怖そうですね……。人はなぜ、お金と時間をかけて、わざわざ怖がりに行くのでしょうか?

五味弘文さん
「怖いだけだと、人はまったく興味を持ちません。恐怖はできるだけ避けたいですから。お化け屋敷ではその先に『楽しい』があるから、怖いことを体験するんです。『出るんじゃないか?』という不安な状態で怖い物が正体を現すと、今までの不安が解消され安心します。緊張が緩和される瞬間に、人は『楽しい』と感じます。出口では本当に安心して、『怖かったけれども、すごく楽しかった!』と思ってくれるんです」


■お化け屋敷は、より楽しいエンターテインメイントになれる。



この夏、そのほかに五味弘文さんが手掛けているお化け屋敷は……、

・名古屋 若宮大通り公園『だるまさんがころんだ』
・大阪・梅田 ちゃやまちプラザ『ふたご霊』
・札幌 nORBESA[ノルベサ]『黒いアサガオの家』
・広島 マツダスタジアム『ざくろ女の家』

など。お近くのお化け屋敷で、ちょっとヒンヤリ体験してみてはいかがでしょうか?


五味弘文さんが、これから起こそうとしているワクワクはいったい何でしょうか?

五味弘文さん
「お化け屋敷は、もっと広く色々な要素を採り入れ可能性を広げることで、より楽しいエンターテインメインになれるんじゃないかと。今、僕が今作っているお化け屋敷は10分くらいで終わりますが、もっと長い時間楽しめたり、もっと演劇的で音楽的な要素が加わったり。10年、20年後、『こんなお化け屋敷が世の中にあるんだ!』と、みなさんに楽しんでもらえるようにしたいです」




夏期限定お化け屋敷「赤ん坊地獄」[9月25日(日)まで開催]
akanbozigoku.com/
※毎日16時までが『絶叫篇』。17時からは演出が変わり『超・絶叫篇』になります。


<本日のオンエア曲>
E-Pro / Beck
On And Ever Onward / Dirty Projectors & Bjork