ニッポンの未来を元気にする「農業応援プログラム」 あぐりずむ WEEKEND

収穫の様子
稲刈りの様子
農作業の様子

On air Report

今回お話を伺ったのは、北海道の東北部、小清水町で小麦の生産を営む、村松正道さん。

この地域にとって小麦は、甜菜、馬鈴薯と並んで、畑作農家の重要な作物なのだそう。どれも私たちの生活には、なくてはならないものですよね。

特に小清水町は集団で小麦を生産していて、春まき小麦と秋まき小麦、合わせて350haの土地を15の生産集団で栽培しているのだとか。とっても大きなスケールに驚きです。
過去には北海道米麦共励会の最優秀賞や全国麦作共励会の農林水産大臣賞という名誉ある賞を複数回とった生産者もいらっしゃるそうです。すごく質の良い小麦を生産されているんですね。
「消費者の手に届く『小麦粉』になる前の小麦にはこうした賞があって、生産者の方達のモチベーションになるんですね!」と川瀬さんも納得。

さて、小麦にとっての高品質とはどういうものかというと、タンパク値とでんぷんの数値が一定基準以内のものだそう。
高すぎても低すぎてもランクは落ちてしまう、という難しい栽培なんですね。

ここ、小清水町では地域の生産者が集団になって栽培をする以外にも、種まきや追肥の時期に「青空講習会」という形で勉強会を各地区で開催して、その年の気候にあった栽培方法を教えあったりしているのだそう。
そうした交流の中でライバル意識を持って競争することで、品質をみんなで高め合えていると村松さんも感じていました。
まさに、切磋琢磨とはこのことですね。

そんな村松さん、自然災害の多くないこの小清水町で安心して営農ができることにこの土地で農業をやってよかった!と思うのだそう。
今後は、地域のみんなで協力しながら、北海道の中でも小清水町が一番の小麦と思われるように頑張っていき、そして自分の後継者の世代まで長く農業を続けたい、と力強く語ってくださいました。
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