ニッポンの未来を元気にする「農業応援プログラム」 あぐりずむ WEEKEND

収穫の様子
稲刈りの様子
農作業の様子

On air Report

今回ご紹介するのは、島根県出雲市。ぶどうの産地として有名なここで、社会人経験を経てぶどう農家になった、金村良和さんにお話を伺いました。

作っているのは、「デラウエア」という赤く小さい粒の種無しぶどう。
大粒で粒がぎっしりし過ぎていなくて食べやすい“ゆるふさ”がいいのだそう。

9年前まで関東で会社員をしていた金村さん。
自己責任でやれる仕事をしてみたいと思い、父の地元だった島根で就農を決意。
出雲市にある「アグリビジネススクール」で「ぶどうチャレンジ塾」に入学しました。実はここ出雲市では、新規就農者に対して高齢化でやめてしまったぶどう樹のある畑を譲るという制度があり金村さんも「ここは就農しやすい」と思ったそうです。確かに講座だけでなく、畑もあると、これから始める人にはいいですよね!

実際に就農してみて、改めて地元の方々にとてもよくしてもらっていると感じている金村さん。特に「ぶどうチャレンジ塾」の研修で出会った受け入れ先の農家さんももともと会社員を経験した方で、その後実家に戻ってぶどう農家になった人なので「外の世界を知っている人」だったので気が合うのだそう。そうした人たちのおかげで地域にも溶け込めたと語っていました。

そんな金村さん、ぶどうを作って9年目になるのですが、ぶどう作りの大変なことは「毎年の天候に合わせて対応しないといけないこと」。
9年間やっていても同じ天候はないですもんね。
あと、大粒のゆるふさを作ることも、実は大変。
自然にできるのでなく農家が一粒一粒間引きながら作るので、根気もいる大変な作業。手作業で一つ一つみるのはとても想像しただけで大変そうですよね。

そして面白いところは、やっぱり「自己責任で仕事ができること」。プロセスも結果も自分で考えて実行するって、うまくいくと気持ちがいいんですね!
収穫できるようになったぶどうを出荷して、美味しいと言ってもらったときには農家をやってよかったと思うと金村さんも笑顔で語っていました。

そんな金村さん、これからの夢を聞いたところ、「いつまでも出雲をぶどうの産地として長く続けること」と答えてくれました。
金村さんが就農してからも、新規就農者は毎年数人いるものの、生産者が減ることによる産地の縮小が食い止めきれていないんだそう。
そんな中ビニールはりや剪定など、高齢農家のために作業が大変なことの代行などもして、若手みんなで地域を盛り上げているのだそうです。
とっても頼もしいですよね!

島根のデラウエアは大粒のゆるふさで種もないので食べやすいのがアピールポイント!新しいぶどうの種類「シャインマスカット」も作られている出雲市。これからも頑張って欲しいですね!みんなで食べて応援しましょう!
Agrifuture 電子Bookへ