ニッポンの未来を元気にする「農業応援プログラム」 あぐりずむ WEEKEND

収穫の様子
稲刈りの様子
農作業の様子

On air Report

今週は広島県神石郡をピックアップ。
ここでナマズを養殖しているというのでびっくりです。
しかも高校生が!
なぜナマズを、養殖しているのでしょうか?

ということで、今日お話を伺ったのは、広島県立油木高等学校の産業ビジネス科2年の瀬尾風太さん。

油木高校の産業ビジネス科では、カリキュラムとして地域活性化のための取り組みをしていて、その一つが12人で行なっている「ナマズプロジェクト」なのだそう。
過疎化・高齢化が進んでいて、地域の農地面積の30%にもなる耕作放棄地を有効活用するという、これからの地域の未来を支えるかもしれないプロジェクトとして始まったこのナマズ養殖。
ナマズは世界でもよく食べられていて、泥水に強いので農地だった場所をプールにして6月ごろから育て始めて、翌年の冬に大きくなったものを漁獲するのだそう。
刺身・かば焼き、天ぷらにもできる優れものだそうです!
日本ではまだ食べられていないだけに大きな可能性がありそうですよね!

多くの支援を受けているこのプロジェクト。
中でも地元球団・広島東洋カープの支援は大きいのだそうです。
年1回、本拠地マツダスタジアムでは「ナマズのかき揚げ丼」が販売されていて、また海外視察でナマズ養殖の本場ミシシッピにもいったのだそう。
どちらもとても素晴らしい体験ですね。

養殖したナマズは、学校で加工もしていると瀬尾さんは話します。
三枚におろして真空パック、冷凍も行っているのだそう。
その中で次は、中骨なども捨てずに煎餅にできないか、画策中と話してくれました。ビジネスとして、少しでも活用して行く姿勢、とっても立派です!

近年は地域としてもナマズ養殖に取り組み始め、現在では4,000匹が地域に、そしてこのプロジェクトの卒業生が稼業として1,000匹の養殖をしているということでした。

そんなナマズ養殖に取り組む、瀬尾さんの夢は、「ナマズを食文化として定着させること」。新しい食文化を作るには流通も巻き込む必要もあるけど、とても大きな夢ですが、育てた稚魚が商品になって食べられることにとてもやりがいを感じるという瀬尾さん、これからも頑張ってくださいね!