ニッポンの未来を元気にする「農業応援プログラム」 あぐりずむ WEEKEND

収穫の様子
稲刈りの様子
農作業の様子

On air Report

秋は実りの季節ですね〜。
今週は、全国各地の旬な話題をピックアップしているこの「あぐりずむWEEKEND」でも、そんな秋の実りの話題をご紹介していきます!

今回は香川県、瀬戸内海に浮かぶ小豆島が舞台。
ここで、みかん・オリーブ・すももを生産されている畑口農園の畑口欣哉さんにお話を伺いました。

畑口さんは農業歴が今年で28年目。小豆島のベテラン農家さんです。
小豆島町西村は南斜面の傾斜地で日当たりが良く、温暖な気候なのでみかん・オリーブ・すもも生産に適しているんです。
畑口さんのお家はお祖父さまの時から農業をしているそうで、みかんとオリーブは戦前から作られているんだとか!

特に今はオリーブの収穫時期ということで、オリーブについて詳しく聞いてみました!ここ小豆島はオリーブの生産量では日本一なんです。

オリーブは原産が地中海中東イスラエルやシリアの方の植物で、いわゆる地中海式気候で育ちます。温暖で雨が少なく日照時間が長い気候でよく育つので、小豆島がそれにぴったしなんです。
というのも、オリーブは今年植栽なんと110周年!
明治41年1908年、当時の農商務省が三重と香川と鹿児島で試験栽培をし、ここ小豆島で成功したのが始まりなんだそうです。歴史が深いですね〜。

18歳高校まで小豆島にいて、大学で島を出た畑口さん。東京で15年ほど暮らしていましたが35歳の時にUターンしてお家の農業を継いだそうです。栽培法は父親の背中を見ながら覚え、販売についてはよりお客さんの顔が見える直接的な消費者との交流や対話をしながらやっていけるような形にしたいな思い、始めたのは、毎年の出来や気候のこと、作物のことだけじゃなくて地域のいろんな出来事とか行事などを「みかん通信」でした。
生産者さんの日々の生活や作られている地域のことがわかるこの通信を見て、いろんな反響が寄せられるそうです。畑口さん一家の亀や猫などのペット事情なんかも掲載しているほんわかするお便りを消費者さんに届けて、コミュニケーションをとっているんだそう。ちなみに今171号まで続いています(!)

「納得のいくものをきちっと作ってわかってもらえる人にきちっと売る。小さな産地なりの努力が必要で、反応が目に見えて返ってくるので、自分のやった結果をわかった上で続けられる」と畑口さんもやりがいを感じている様子でした。

畑口さんの農園には、樹齢50年ぐらいのすももの木もあり、オリーブ畑には鈴なりのオリーブがわさわさと実っていました!まさに獲りどきといった感じ!

そんな小豆島のオリーブなんですが、実はこのオリーブ、収穫がとっても大変なんです。一粒一粒実り具合を見ながら、傷をつけないように手摘みするのだそう。手の中に5個以上も握ってしまうとそれだけで傷がついてしまうくらいデリケートなオリーブの実。収穫には猫の手も借りたいくらいでアルバイトさんやパートさんにも来てもらって総出で作業すると畑口さんは言います。

川瀬さんも実際にオリーブの手摘みをしたことがあるそうで、「なっている実をひとつ一つ見て、熟れ具合を確認するのがとても大変でした!」と思わず共感。

こういった栽培の努力の中で作られたオリーブ、そしてみかんやすもも。
ぜひぜひ食べてみて下さいね〜!