ニッポンの未来を元気にする「農業応援プログラム」 あぐりずむ WEEKEND

収穫の様子
稲刈りの様子
農作業の様子

On air Report

今年最後のあぐりずむWEEKEND。
ピックアップしたのは、沖縄県沖縄市。
ここでも、もちろん農業が行われています。

沖縄、というとどうしてもパイナップルやパッションフルーツといった、南国のフルーツを思い浮かべますが、実はそれだけではないんだそう。

詳しいお話を伺ったのは、沖縄の若き“農業人”、仲宗根 工さんです。
(「農業人」は沖縄の言葉で「はるんちゅ」と読むらしいですよ!)

仲宗根さんの農地にはとても大きなハウスが。
その中では、沖縄の“島野菜”と呼ばれるハンダマ(水前寺菜)、サラダ菜、フリルレタス、山東菜、わさび菜、チンゲン菜の6種類が栽培されています。

暖かい気候の沖縄。これからが葉物野菜の一番美味しい時期になるのだそうです。パミスサンドという鹿児島の火山岩の土を使った栽培でさらに回転率を良くしていると仲宗根さんは語ります。

栽培の回転が早い葉物野菜で、仲宗根さんは1年中を通しての野菜の栽培、周年栽培をしています。
これは、毎日ファーマーズマーケットに出せるので、お客さんがつきやすく、居酒屋をやっている方が仕入れのために毎日訪れてくれ、「ここにくれば毎日ハンダマがある!」と思ってもらえれば、常連さんになってくれるということで、仲宗根さんは戦略的に毎日マーケットに野菜を出し続けたのだそう。
まさに、経営者としての目線で生産をされていますね〜。

ただ、そこはやっぱり“農業人”。毎日のルーティンはとてもハードです。
ハウスに来るのが3時半。収穫を6時半くらいまでして、9時には地元のファーマーズマーケットに行くという日程。本当に大変ですよね!

そんな仲宗根さんは農業を始めて7年半。今35歳なのでこの業界では若手だと言われるそう。
就農のきっかけは、震災時に青森にいたとき、父親が観葉植物を栽培していたのを野菜の栽培にシフトしようと考えていたタイミングで、帰ってこないか?と声がかかったこと。
いずれ帰ろうと思っていた仲宗根さんは帰郷を決意したのだそうです。

仲宗根さんにとって故郷の沖縄ですが、農業にとって一番大変なのは何と言っても台風だそう。特に今年のは大変だったと話していました。

最後に仲宗根さんにこれからやっていきたい挑戦を聞くと、食育をしたい、と答えてくれました。
中高生、若い人たちに土に触れてもらう体験を提供したいという思いがあるのだそう。収穫、出荷といった体験をしてもらうことで、自分の口に入るまでの仕事の楽しみを与えることが、これからの目標なのだそう。

若き農業人、仲宗根さんありがとうございました!

そして、皆さんも良いお年を!