ニッポンの未来を元気にする「農業応援プログラム」 あぐりずむ WEEKEND

収穫の様子
稲刈りの様子
農作業の様子

On air Report

今週は鹿児島県、本土最南端の南大隅町からお届けしました。
社会福祉法人白鳩会 花の木ファーム 総務の天野 雄一郎さんにお話を伺いました。

「白鳩会」は障がいを持つ方をサポートする施設として 「共汗、共育」を理念とし、設立されました。
主に知的障がい者の方々とともに、農産物の栽培から加工、レストランの接客まで、ほぼ全ての作業を職員と一緒に行っています。

「白鳩会」で運営している「花の木農場」は、およそ45ヘクタールの広さがあり、お茶を中心に、ニンニク、水耕野菜、ミニトマト、花苗、イチゴなど約20品目を栽培しています。
そこでは約100名の障がい者の方々が、農作業・畜産作業に従事しています。

農作業と福祉との相性が良いとされているには、理由があります。
日中の作業が多い事。農作業と一言で言っても、種まきや栽培、収穫など、たくさんの作業があります。その方に見合った作業を発見できるのです。

では、「花の木ファーム」ならではの取り組みとはどんなところでしょう。
それは、特にお茶において、農産物の質を担保しながら、障がい者の方に安全な労働環境を作ること。
安心して農作業ができる仕組みづくりが難しいと感じていたため、国際認証であるアジアギャップの認証農場となるべく、一昨年ごろからプロジェクトを進めてこられました。
先日審査が終わり、認証取得となる見込みです。これが一つの特色になりそうです。

地域には、農家の担い手不足や高齢化などの困り事があるそうですが、そんな困り事を解決できる一つの手法が農福連携。
現在、障がい者の方々が地域に出て農業を行えるように動き出しています。

今後の天野さんの目標を伺いました。
「東京オリンピック、パラリンピックにて、アジアギャップを取得した障がい者の方が作った「お茶」を提供することです。」

天野さん、ありがとうございました!