ニッポンの未来を元気にする「農業応援プログラム」 あぐりずむ WEEKEND

収穫の様子
稲刈りの様子
農作業の様子

On air Report

今回お話を伺ったのは、新潟県佐渡市のブランド米「朱鷺と暮らす郷」の生産者、佐々木邦基さん。

佐渡の人にとって、朱鷺はとっても身近なんだそうです。
朱鷺のねぐらの林も家の近くにあったり、田んぼに住むいろんな生き物を食べに下りて来たりするのだそうです。なんだか意外ですよね?

朱鷺は日本各地に生息していたのですが、乱獲で一時は日本から絶滅してしまいました。
その後、佐渡では2008年に中国から来た朱鷺を施設で育て、野生に放つ活動を始めました。

その第1回の放鳥と時を同じくして、朱鷺が野生でも生息できる環境で作れる田んぼを作り始めたのが、今回ご紹介する「朱鷺と暮らす郷」の始まり。
朱鷺の餌になるような生き物がたくさんいる田んぼを増やすために、環境的に朱鷺が暮らせる田んぼのお米を「認証米」としてブランド化し始めたんですね!

佐々木さんは元々、酒造りをするためにその原料となる酒米を作りたくて就農しましたが、始めた頃にちょうど佐渡の認証米のお米作りのことを知って、この「朱鷺と暮らす郷」を作り始めました。

生き物をたくさん住まわせるには、農薬や化学肥料を従来の半分もしくはゼロにすること、稲刈りが終わった後も田んぼに水を貼り続ける(冬水田んぼ)こと、田んぼの一角に常に水がある場所を作ること、といった工夫を行なった田んぼを認証米と呼ぶそうです。
様々な条件がありますね。

気になる「朱鷺と暮らす郷」の味は、コシヒカリの持つ甘み、粘りはもちろん、冷めても美味しいのでおにぎりにも合うんですって!
毎日のお弁当でも飽きない、素晴らしい特徴です!

安全で安心なお米を生産しながら、朱鷺やいろんな生き物がいる環境を守っていると思いながら、食べて欲しい!と佐々木さんも語ります。

そんな佐々木さんの今後の目標は、佐渡として安全・安心を守りながら、環境保護、さらに経済性のバランスも保ったお米作りを目指すこと!
一度は絶滅した朱鷺が田んぼに遊びに来る風景、とっても素敵ですよね。
ずっと長く朱鷺と一緒にお米を作る佐渡のお米、皆さんも食べて応援しましょう!
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