ニッポンの未来を元気にする「農業応援プログラム」 あぐりずむ WEEKEND

収穫の様子
稲刈りの様子
農作業の様子

On air Report

今回は、岡山のニラ畑からお届け!
黄色いニラ、黄ニラを生産している「黄ニラ大使」植田輝義さんにお話さんを伺いました。365日黄色いツナギを着ていて、岡山ではすっかり有名人なんだそうです。

太陽の光を遮って育てる「軟化栽培」で育てられているのはこの黄ニラ。
明治初期にはすでに岡山で栽培されていることが文献で明らかになっている140年以上の歴史のある野菜なんです。驚きですよね?

栽培にも手間がかかっていて、最初の2年間は普通に青いニラを育てて球根に栄養を蓄えてから、ニラを刈り取って黒いビニールで覆って黄色いニラを伸ばすのだそうです。この中に光が少しでも入るとまた緑に戻っていってしまう。とても繊細な野菜なので朝の光が弱いときに作業をしたりする必要があるそうなんです。
聞いているだけで、ちょっと大変そうですよね。

そんな植田さん、実は兵庫の生まれで兵庫でサラリーマンを6年ほどされていたそうなんです。
黄ニラとの出会いは、当時お付き合いされていた方の実家が黄ニラ農家だったことがきっかけでした。
家の前にカーテンのように干されている黄ニラを見て、ビビッと来たそうです。運命的な出会い、ですね!



シャキシャキとした食感と爽やかな風味、綺麗な黄色だけでなく甘くて上品な味がするこの黄ニラ。PRするために多種多様な黄色いつなぎ(70着近くある!)を着て、「黄ニラ大使」として全国を飛び回っているのだそうです。
これも黄ニラ農家の代々の思いをつないでいくために「つなぎ」をいつも着ている、そんなお話を聞かせてくれました。

そんなおかげもあってか、植田さんが就農を始めてから若い黄ニラ農家も増え、今では他の野菜や果物、お米の生産者と一緒にコラボレーションしたPRも行なっているそうです。

植田さんの今後の夢は、「地域のためになる活動をする」こと。
働き口を始め、様々な形で協力したい、そして新しい農業を発信し続けて、黄ニラ農家の火を絶やさないことが目標だそうです。
90歳までは黄色いつなぎで活動すると宣言した植田さん、これからも黄ニラのアピールをずっと続けてくださいね!
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