ニッポンの未来を元気にする「農業応援プログラム」 あぐりずむ WEEKEND

収穫の様子
稲刈りの様子
農作業の様子

On air Report

今週は佐賀県の鹿島市をピックアップ(茨城県ではなく、佐賀県の鹿島市です!)。ここでは「さがんルビー」というグレープフルーツに似たみかんを栽培しているのだそう。
みかん?グレープフルーツ?どっちなんでしょう?

今回お話を伺ったのは、さがんルビー生産者の永吉誠さん。
そもそもさがんルビーがどんな果物かというと、外見は黄色、中身はピンク色をした、グレープフルーツに似たみかんなのだそう。晩柑類と言われる種類で、市場に出るのは4月〜7月。まさにこれからが旬、なんですねー。

グレープフルーツはもともと、日本では温度が低いために育ちにくかったのですが、佐賀大学が研究し、育成し、ハウス栽培で温暖な環境を整えたことで作ることができるようになったのだそう。何十年もかかったプロジェクトで、たくさんの人の努力が実を結んだことで生まれたものなのだそう。
しかも、とても繊細でハウスにビニールをかける前に雨や台風がくると“かいよう病”という病気になってしまうんです。手がかかるけど、育てる価値があるのだそう。

このさがんルビーが全国の脚光を浴びた一つの出来事が、高校生とのコラボレ〜ション。

佐賀大学の学生から教わった高校生たちが、さがんルビーを活用してサイダーやリップクリームを商品として開発。国のコンテストで最優秀賞を獲得したのだそう。まさか、リップクリームになってしまうなんて!
これには、永吉さんも「若い人ならではの発想」と感心していました。

そんな永吉さん。
もともとはJAの職員として働き、休日は農家をしていたのですが、なんと“脱サラ”して農業に専念したのだそう。大きな決断ですね!
さがんルビーについて、「果物市場は男社会で、そこでは味が苦いと言われていたが、外の世界で女性に高評価を受けたりして、見方が変わった」と言っていました。

酸が少なく、苦いけども甘さもある。そして、リップクリームにもなっちゃう!
川瀬さんも「旬の時期に食べるだけではなく、アイデアひとつでいろんな届き方ができるんですね!」と驚きでした。

流通量もまだまだこれからですが、佐賀に行った際はぜひ、一度、確かめてみたいですね!