ニッポンの未来を元気にする「農業応援プログラム」 あぐりずむ WEEKEND

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On air Report

今日ピックアップするのは、東京農業大学動物科学科の1年生、尾嶋亜水さん。
高校生の時に優秀な作文を書いたスーパー農業高校生でした。
そのあたりのお話など、伺っていきます!

尾嶋さんは大のブタ好き、なんです!
興味を持ったきっかけは、小学生の時。顔がとにかく愛くるしくて大好きになったそうなのですが、そこから東京で唯一、畜産を学べる高校に進学しました。

そんなブタ好きの尾嶋さんが高校に入って学んだブタの驚くべき生態ですが、ブタって、とっても頭がいいそうなんです。視力は弱い反面、記憶力が良く、飼育者を覚えたり、自分の名前を呼ばれると反応したりするんだとか。
なんだか意外ですよね?みなさん知ってましたか?
ちなみに、尾嶋さんが担当していたブタは「ワラビ」ちゃんだったそうです。

冒頭にも書きましたが、尾嶋さんはスーパー農業高校生でした。
なんでかと言いますと、高校生の時に毎日新聞主催の「第45回・毎日農業記録賞」という農業への関心を高め農業従事者を応援する作文コンテストの高校生部門で優秀賞を受賞した経歴を持っているんです!

尾嶋さんが書いた作文は「廃棄乳・プロジェクト始動」。廃棄される牛乳を使った、新しいプロジェクトだそうです。

高校生の時、学校で「畜産は環境破壊」と聞いて、びっくりした尾嶋さん。牧場を作ることはそこにもともと住んでいた動物を追いやること、そして糞尿で土壌や水質を汚染してしまう、ということなのだそう。確かにこうした問題も抱えているんですね。
一方で作物を食べて出した堆肥を作物に還元する「循環型農業」という考え方もあるので、一概に悪いとは言えないのですが、とても難しい問題なんですね〜。

尾嶋さんはブタの飼育に、病気になって人が消費できない牛乳を使用してすくすく育つ良いブタを育てたのだそう。素晴らしいですね!!

こうした経験を通して「畜産をもっと研究したい」と思うようになった尾嶋さん。大学でも養豚愛まっしぐらで、「ブタは小さい頃から教えれば、おすわりなんかもできるようになる」という知識を教えてくれました。

尾嶋さんが思うブタの魅力は雑食だから、いろんな残飯だったり、雑草のようなものも加工して与えて、良い栄養・肉質になっていくこともできる、ということがわかったのだそう。
大学で座学が続き、「ブタが足りない!満たされたい!」と嘆く尾嶋さんは、たまに高校に帰って「ワラビ」ちゃんに会うことも、本当に嬉しそうにブタについて語る、スーパー畜産大学生になりつつあります。

そんな尾嶋さんの夢は「農業高校の先生になること」。
憧れの先生の背中を、愛すべきブタと一緒に追いかけていきたいのだそう。
愛のある先生になってくださいね!