ニッポンの未来を元気にする「農業応援プログラム」 あぐりずむ WEEKEND

収穫の様子
稲刈りの様子
農作業の様子

On air Report

今日ピックアップするのは、大分県豊後大野市。
ここで栽培されているサツマイモのブランド「甘太くん」について、詳しく聞いていきます!

お話を伺ったのはJAおおいた 甘太くん部会 部会長佐藤さん。

元々は20代の頃から大工さんをされていたのですが、その後農家に転身したという経歴の佐藤さん。農業を始めて13年になるそうです。

さて、「甘太くん」。みなさん聞いたことはありますか?
元々は「紅はるか」という品種のさつまいもなのですが、掘ってから40日間貯蔵して、味が一段と乗ったものを「甘太くん」としてブランドにしたのだそう。
世代問わず食べられる甘くてねっとりしたお芋です。

大分では以前からサツマイモが栽培されていて、50年ほどの歴史があります。阿蘇山の火山灰土が蓄積した赤土と黒土の混ざった土壌で、栽培には適しているのだそうですが、作ってもなかなか販売価格が上がらないために、農家さんたちの収入に結びつかないという課題があったと佐藤さんは話します。
それを解決するために試験場での実験で誕生したのが、この「甘太くん」なのだそう。
苦労の末に生まれた救世主みたいな存在なんですね。

ぎっしりと中身が詰まったお芋は一つ一つがとても重いので、植え付け、そして貯蔵の作業はとても大変なのだそう。それでも「美味しい!」という一言のために農作業をしています、佐藤さんは話してくれました。

現在、「甘太くん」の生産者は70人くらい。最近は若手生産者が集まる青年部も開設され、今後はノウハウの継承にも力を入れていくとのこと。
ベテラン農家の佐藤さん、この青年部を組織するまでに時間をじっくりかけて、地元ならではの猪や鹿のお肉の料理も囲みながら、たくさんの話し合いをされたそうです。将来に残していくための、人材も地域にとっては宝物ですもんね!

今年もとってもいい味に仕上がった「甘太くん」。
焼き芋にしても美味しいですし、小さい芋をお味噌汁に入れるのもオススメだそうです!
ぜひお見かけしたら、食べてみてはいかがでしょうか?