ニッポンの未来を元気にする「農業応援プログラム」 あぐりずむ WEEKEND

収穫の様子
稲刈りの様子
農作業の様子

On air Report

今回ピックアップしたのは、富山県中央農業高校の生徒さん。
動物科学コースで勉強している
坂口柚葉さん、伊邉冴香さん、谷口珠綺さん、澁谷直樹くんにお話を伺いました。

動物科学コースでは家畜やペットなどの飼育や管理に関する知識や動物を利用した里山づくりなどの技術を普段は学んでいるのだそう。

このコースを専攻したのは、
・動物に関わる仕事に就きたかったので動物を実際に飼育しながら動物について勉強できるこのコースを選んだ(坂口)。
・動物の飼育やトリミングの勉強をすることができるから。(伊邉)
・犬のトリミングやしつけなどの技術を身につけたいと思ったから。(谷口)
と皆さん様々な目標を持って入ったそうです。

で、動物科学コースのこの皆さんが行なっている取り組みというのが、「かわいい獣害対策」なのだそう。
一体なんでしょうか?

それは、、、

可愛い犬やヤギを活用する獣害対策なんです!

“害獣”というと、田んぼや畑に来て作物を荒らす野生動物のこと。
では、かわいいヤギさんを使って、どんな風に獣害対策をするんでしょうか?

手順はこんな感じ。
農地の周囲に幅4メートルほどの柵を張って、ヤギを放牧します。
この時点で、まず可愛いですよね?

その農地の中心に農作物を栽培して、ヤギが食べないように再び柵で囲います。

これで完成?そうなんです。

実は、ヤギがいると、野生動物が近づいてこないんだそう。
そして、可愛い犬は「モンキードッグ」と言われる犬で、猿を追い払うように躾けられています。

躾も学生のみんなで行います。
人の命令に従わせるように猿を追いかけ、呼び戻せるように訓練をする。100先に言っても戻って来られるのだそう!すごいですね!

きっかけはイノシシやシカ、サルなどの害獣に悩まされている耕作放棄地が2か所あったこと。

そこで、2017年から、「とってもかわいい獣害対策」がスタートしました。
その名も「ヤギベルトファーム」。
ヤギは6頭、犬は3匹いる。(犬はアヤ、クマ、ブラ、という名前だそうです!)

なぜ、獣害対策に「ヤギ」だったんでしょうか?
それは、ヤギは雑草を食べてくれるから。
最初は耕作放棄地の除草目的で放牧したのですが、そのうちに、ヤギがいると野生動物が近づかないことに気付いたのがこの対策の始まりでした。

農地には被害がないことで、ナスや大根が収穫できるようにもなったのだそう!草も食べてくれて、野生動物も近づけない。しかも、ヤギのフンは堆肥にもなります。まさに一挙両得以上です!

実際にヤギや犬と接してみて、どうですか?
犬はもちろん可愛いけど、草をゆっくりムシャムシャ食べている姿は可愛い!
おとなしくて扱いやすく、撫でられに来てくれるのだとか!
とても愛らしいですよね〜。

家畜特有の臭いがしないので近所迷惑にもならないですし、ヤギを見に地域の方もくるので、地域の皆さんとのコミュニケーションのきっかけにもなったそう。本当にいいとこづくめですね!

今後、新たに挑戦したいことは?と生徒さんに聞いて見たところ。
新しいモンキードッグを育成したり、耕作放棄地を減らしてもっと地域に貢献できる活動がしたいということでした。希望がとてもありますね!

そんなみなさんの、将来の夢は、
(坂口)動物に関わる仕事で活躍すること!
(伊邉)動物関係の仕事に就きたい
(谷口・澁谷)トリマー!
と、本当にみなさん動物が大好きな様子でした!

これからも大好きな動物と一緒に、地域を盛り上げて行ってくださいね!