ニッポンの未来を元気にする「農業応援プログラム」 あぐりずむ WEEKEND

収穫の様子
稲刈りの様子
農作業の様子

On air Report

今日は、岡山県をピックアップ!
その中でも津山市でブドウの生産を手掛ける、永禮弘幸(ながれ・ひろゆき)さんにお話を伺いました!

永禮さんはハウス栽培でブドウを育てる農家さん。
シャインマスカットを始め、いくつかの品種の栽培をしています。
特に、シャインマスカットは露地で作ると9月出荷のところ、ハウス内でボイラーを使って温度を上げることで、7月ぐらいに出荷しているのだそう。昼間は30度ぐらい、夜も18度くらいにもするんです!

永禮さんが岡山に来たのには、ある理由がありました。
もともと東京都の職員として都庁で勤務していた永禮さん。
2011年の東日本大震災を経験し、東京で震災が起きたら…と思い、奥様の実家である津山に空いている畑があるときき、移住を決意したのだそう。

ブドウをやろうと思ったのもやっぱり岡山といえば果物王国!ということで、植え始めてから5年になります。
奥様は応援してくれたのだそうですが、長女は転校が不安だったと言います。そんな娘さんには犬が飼えるよ〜と言ったりして説得を試みたのだそう。下の娘さんはとてもワンパクで土いじりも好きだったのではじめから好印象だったそうです。
奥様の実家とはいえ、違う土地に移り住む決意、そこには家族の団欒を願う永禮さんの意思があったように思えます。

実際にサラリーマンの生活から農家という新たな分野に挑戦するに当たり、県の普及指導員に相談したり、農業のアルバイトで通ってたバイト先で出会った師匠に相談しながら自分の農業哲学やスキルを伸ばして行ったと言います。師匠にはブドウのことだけでなく、農業者としての生き方も毎日のように話を聞いて、「地域全体で盛り上げていかないと農業成り立たない」と言っていた考えにとても共鳴したのだそう。素敵な出会いと共に美味しいブドウを作っているんですね〜。

この地域は広戸風(ひろとかぜ)と言って夏は台風が来るとかなり強く吹くところ。ビニールハウスの脇には防風ネットを張ったり、何年か前にも大きい台風が来た時にあの大きい道の電柱が倒れたという被害もあったので、倒壊しても自分で復旧出来るように師匠に教わり自分でハウスを組み立てられるように教わったという永禮さん。話で聞くと簡単そうですが、とっても大変なことですし、何としてもこの岡山でブドウを作っていくぞ!という思いがとても感じられました。
そんな永禮さんのやりがいを感じる瞬間は、「収穫作業の時」!
ほっとすると言うか立派に育ったブドウを見ると嬉しくなるんだそう。

今はまだまだこのブドウ畑で手一杯と言いますが、ゆくゆくはブドウ畑を増やしていけたらと話してくれた永禮さん。
どうもありがとうございました!

≪第46回毎日農業記録賞≫