ニッポンの未来を元気にする「農業応援プログラム」 あぐりずむ WEEKEND

収穫の様子
稲刈りの様子
農作業の様子

On air Report

今週は、群馬県立利根実業高等学校にお邪魔しました。
お話を伺ったのは、野澤次男(のざわ・つぎお)先生と生徒の皆さん。

利根実業高校は、農業系・工業系、併せて4クラス、3学年が在籍。各分野の勉強ができます。
「食品文化コース」は食品に関する、知識・技術を身につけ応用して、地域の方々に何が出来るかを考える学科です。
例えば特産品の枝豆を使ったメンチカツ「えだまメンチ」を企画。
その経済効果は、約7年の間で1億7000万〜8000万程の波及!
生徒は、レシピの比率も試行錯誤しました。
市内では約10店舗で「えだまメンチ」を食べる事が出来、地域にも広がっているようです。

また、全国高校生農業アクション大賞にエントリーした御校。
「ホワイトデーにお米をプロジェクト」という内容でエントリーしました。
そこには米の消費が年々減っていることを危惧し、消費を増やしたいという思いがあります。

美味しいお米を作れば売れるのでは?と考え今までに、全国農業高校お米甲子園で3回金賞を受賞した実績があります。
さらに学校のお米に「お利根ちゃん〜実にうんまい!!〜」という名前を付け、ブランド化も図っていますがなかなか消費には結び付かない…。
そこで、当時真田丸がTVで放映されていたということで「戦国米セット」を作り、お米を生徒が買い付けて袋詰めをして販売しました。

「贈答品として頂いたが美味しかったので注文できないか?」という消費者からのリアクションがあり、まだ可能性のありそうな「ホワイトデー」の文化に注目し、参入することにしたそう。

それが、「ホワイトデープロジェクト」というわけです。
最初は、150gずつセットで販売したのが初代。100セットが予約で埋まりました。
今年は2代目として、キューブ型のパッケージにして、210セットが完売。
ビジネス性を感じたという先生。

プロジェクトの部長で、食品文化コースの部長でもある荒井菜月光(あらい・なつみ)さん。
可愛らしい笑顔が印象的です。
「実際に取り組んでみて、最初はお米の消費をどう増加させるか考えた時に高校生の力で続けられるかなと心配な部分もありました。」

続いては、2年生の本田結莉(ほんだ・ゆり)さん。
「食べたら美味しいから笑顔になる、その笑顔をお米で繋げていきたい!」とのこと。

最後は、2年生の川上竜征(かわかみ・りゅうせい)くんは海苔佃煮と一緒に食べるお米が好きだそう。
「稲刈りなどを実際に体験することが出来て良かったなと思っています。クラスの男子、ほとんどはお米が好きなんじゃないかな(笑)」と話してくれました。

若者から、お米の美味しさや大切さがもっと発信されていけばいいですね。
利根実業高校の皆さん、ありがとうございました!