語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2024年03月10日(日)

AIよりも幼馴染?

ボクの宿主は中学2年生のメイちゃんです。

公園のベンチでひとり、夢中でスマホをいじっています。

最近、AIが悩み相談にのってくれるアプリにハマってるんだよね〜。

膨大なデータから回答を導き出し…。

ホラ! 返事は速攻!
便利な世の中だよね。

でも、今日は、なんだか深刻そう。

メイちゃん「う〜ん、“もう少し待ってみて”って言われてもなぁ〜」

友だちの由美ちゃんに既読スルーされて、悩んでいるみたい。

真司くん「何してるの? 最近、元気ないみたいだけど」

そこにやってきたのは、幼馴染の真司くん。

メイちゃんはなんにも言っていないのに、悩んでいる様子に気づいていたみたい。

真司くん「え〜、AIカウンセリング? 最近はそんなもんもあるんだなぁ〜」

同級生なのに、真司くんは知らないんだぁ〜。

でも…。

真司くん「まぁ、AIもいいけどさぁ、たまには俺にも相談してみろよ。
メイのデータは、AIよりオレのほうが持ってるから、納得する答えを導きだせるかもしれないだろ〜」

あは! AIよりも幼馴染? 本当かな?

でも、真司くんの言葉は、あったかくて、気持ちがラクになるね〜。

メイちゃん「由美からの返事は、気長に待つとするかな」

ボクら乳酸菌は、いつもみんなに寄り添っているよ。
心とカラダに、安心を届けられるようにね。

じゃあ、また、日曜のお昼に!