語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2016年05月08日(日)

やっかいな思春期

ボクの宿ぬしは、50歳。
14歳の思春期の息子に手を焼く、働くママです。

家にいる時は、自分の部屋に籠りっきり。
SNSでメッセージを送っても、既読スルーの春樹くん。
ママ:「この前までは、スタンプくれたのに…」
パパは単身赴任中。
ママはひとり、悪戦苦闘なんだよね。

今日は、日曜出勤だったママだけど…。
ママ:「ただいまー!ごめん遅くなって!すぐ夕飯作るから!」
春樹くんの好物を作ろうと、急いでキッチンへ。
すると、テーブルの上に見慣れない紙が!
“焼きそば作ったから、ママのは冷蔵庫。いちおう、母の日。”
あは!春樹くんから、ぶっきらぼうな手書きのメモ!
そっか。今日は母の日。
ママは忘れていたけれど、春樹くんは、ちゃーんと覚えていてくれたんだね。

ママ:「手書きのメモって、これまでもらったどんなスタンプより嬉しいかも…!ねー、春樹ー!」
ガチャ!
ママ:「ありがとーー!ママ、感激ー!」
春樹:「なんだよぉ!勝手に人の部屋に入るなよぉ〜!」

あ〜あ、ママ。春樹くんの思春期は継続中だよ!
そこのところは、気を付けてあげてほしいな!
心もカラダもナイーブで、やっかいな思春期だけど、ボクら乳酸菌もママと一緒に見守っていくからさ。

じゃあ、また日曜のお昼に!