語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2016年05月15日(日)

心配性の親子

ボクの宿ぬしは、小学1年生。
心配性のパパを持つリリコちゃんです。

今日は、隣町の大きなお祭り。
パパとふたり、見物に来たけれど…。

パパ:「リリコ。パパから絶対に離れちゃダメだからね。もしも迷子になったら、おまわりさんに名前をちゃんと言うんだよ」
って、パパは朝からこればっかり。もう小学生だし、ちょっぴりウンザリなんだよね。
ところが…。

お神輿に気をとられている間に…あれ?
パパがいない!
あわわわわ。やっぱり迷子になっちゃた?さぁ、どうする?リリコちゃん!
すると、リリコちゃんのとった行動は…。

“ピンポンパンポン〜…”
アナウンス:「赤いチェックのシャツに紺のズボンを履いた小林理くんが迷子になっています。見かけた方は、至急、迷子センターへお知らせください。」
あれれれれ、これじゃあ、まるで、パパが迷子になったみたい!

宿ぬし:「だって、わたしがパパを心配して探すんだから、パパが迷子でしょ!」
あは!合っているような、間違っているような…。
でも、子どもも親もお互いを思う気持ちは、一緒。
そういうことなんじゃないかな。

ボクら乳酸菌だって、とっても小さいけれど、みんなを思う気持ちは、一緒だよ。

じゃあ、また、日曜のお昼に。