語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2017年04月16日(日)

タートル同期

ボクの宿ぬしは、22歳。
社会人一年生の美里さんです。

研修最終日の今日は、新人全員がそれぞれ目標を立てて、
町内マラソンに参加しています。
美里さんの目標は、新人の中でトップでゴールすること。
でも…さっきから靴擦れが痛くて、ちょっとペースダウン。
すると…。

梶原さん:「はい。絆創膏」
声をかけてくれたのは、同じく新人の梶原さん。
梶原さん:「ここからは、一緒に走ろうか」
えっ! でも…それじゃあ、どんどん遅れちゃうよ。
梶原さん:「ねぇ、知ってる? 日本で最初に開催された女性のフルマラソン大会。
名前が、“タートルマラソン”だったんだって!」
えっ!タートル?!つまり…亀?
梶原さん:「“ゆっくりでも着実に”ってことなんじゃない?!なんかいいよね。それって」
へー、ほんとだね〜。

梶原さん:「今日の私の目標は、研修生全員のゴールなんだぁ。だから…ね、一緒に頑張らない?!」
あは! 美里さん、うれしいね。
ライバルであり、協力しあえる仲間。
同期って、そういうものなんだよね。

ボクら乳酸菌も、健康に向かって協力しあえる仲間だよ。
いつも一緒にいること、覚えておいてね。

じゃあ、また、日曜のお昼に!