語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2017年07月16日(日)

海とサーフィンと人生

ボクの宿ぬしは、29歳。
30歳を目前にしてなんとなく不安なサラリーマンです。

今日は気分転換に、はじめたばかりのサーフィンをしに、海へ。
師匠:「来ますかね〜、いい波」
サーフィンの師匠も一緒です。
潮の香り!照りつける太陽!
はぁ〜、海はいつだって最高だね〜。
ところが…。

今日は、いくら待っても、いい波がこない。
プカプカ…。プカプカ…。
ボードに座って波待ちばかり。
おや、彼ちょっと酔ってきたみたい。
すると…。

師匠:「遠くの波を見てくださいね〜、酔っちゃいますから」
えっ! そーなの、師匠?
師匠:「近くの波ばかり見ていると、カラダが大きく揺れているように感じちゃうんですよ」
た、確かにそーかも。
師匠:「それに、いい波に乗るコツは、小さな波に惑わされず、視野を広く持って、根気強く待つ、これに尽きるんです!」
あは!なんだか、人生訓みたいだね。

でも、今の彼には、響く言葉。
広い視野を持って根気強く…か。

あっ、きた!

ザザザザザザー…

長い人生、ボクら乳酸菌はいつだってみんなの味方。
おなかの中から、根気強くサポートするからね。

じゃあ、また、日曜のお昼に!