語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2017年10月08日(日)

2種類の才能

ボクの宿ぬしは、小学5年生。
地元のサッカークラブに所属している、ユキヒトくんです。

彼、今度こそレギュラー、と思っていたのに、また補欠。
今日は、練習をサボるみたいです。
宿主:「どうせ、ボクなんか才能ないし…」
すっかり落ち込んでいると、声をかけてきたのは、運動はからきしダメなパパさん。

パパ:「ユキヒト、才能には2種類あるって、知ってるか?」
宿主:「えっ、2種類?」
パパ:「生まれつき備わっている人よりも優れた才能が、ひとつ。そしてもうひとつは、続けて努力した結果、伸ばした才能」
宿主:「伸ばした才能…」
パパ:「そう!生まれつきの方は、才能があることがすぐにわかるけど、もうひとつの方は、続けてみないと、才能があるかないかなんて、誰にもわからないんだ!」
宿主:「ふーん。じゃあ、ボクにもあるかもしれないんだ、才能」

どう? ユキヒトくん。ちょっとは、やる気、出てきたかな?

宿主:「じゃあさ、運動が苦手なパパの才能って、な〜に?」
パパ:「えっ!? パパの〜!? えっと…それは…、あ!ユキヒトを応援する才能かな!」
あは! ユキヒトくん、これは心強いんじゃない?

ボクら乳酸菌の才能は、
おなかの調子を整えて、みんなを応援すること!
これが、伸ばし続けてきた、僕らの才能なんだ!

じゃあ、また日曜のお昼に!