語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2017年12月10日(日)

頼もしい先輩

ボクの宿ぬしは、57歳の女性。
役職定年になった山崎さんです。

部長職からはずれて、社内報の資料集めをすることに。

宿主:「あ〜ぁ、30年以上も会社に尽くしてきて、これだもんね〜」

すっかりモチベーションが下がってるみたい。

しかも…。
これまでは部下に任せっきりだったパソコン操作で、戸惑うことも。

すると…。

君塚さん:「なにかお手伝いしましょうか?」

声をかけてきたのは、役職定年で3年前からここで働く君塚さん。

宿主:「わたし、パソコンが苦手で…。あっ、でも、君塚さんも、苦手…ですよね?」

と、高をくくっていると…。

君塚さん:「はい! できた〜!」
宿主:「えっー、意外! 私より年上なのに、すごいですね〜」
君塚さん:「まぁね。ここに来てから必死で覚えたからね。役職定年って、会社の世代交代が目的だけどさ、自分を見つめ直すのにも、最高の機会なんだよ。腐らずにスキルアップすれば、自分の身にもなるし、まだまだ、こんな風に後輩に教えることもできるしね。」

あは! まだまだ、これからだって!山崎さん。
モチベーション上がってきたんじゃない?

宿主:「私も、もっとできる先輩にならなきゃ♪」

ボクら乳酸菌も、みんながいくつになっても整腸し続けるよ。
あ、「整腸」は腸を整えるほうね。

じゃあ、また、日曜のお昼に!