語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2018年05月20日(日)

思い出のしおり

ボクの宿主は73歳のタカユキさん。
仲間と一緒に、フリーマーケットに出店中です。

ちゃぶ台、木製の机と椅子、
どれも愛着があるけれど…

引っ越し先には持っていけず、
手放すことにしたんだよね。

内心は「古いから売れないか」って思っていたけれど、
意外に反応が良くて、ちょっとビックリ。

お客さん:「これ、味があって、インテリアにも使えそう」

そう言って、お客さんが気に入ったのは、
タカユキさんが若い頃買ったステレオ。

一生懸命働いて、やっと買った思い出の品。

いざ、売れるとなると、
やっぱり淋しいタカユキさん。

すると…。

後ろのブースから、懐かしい曲が!

タカユキさん:「あっ、この曲…、
このステレオでよく聴いてたんですよね〜」

あは!記憶が一気にあの頃に。

ステレオは手放すことになっても、
曲が思い出のしおりになって、心に残るんだね。

タカユキさん:「お客さん、このステレオ、大切にしてくださいね。」

ボクら乳酸菌は、みんなの思い出にも寄り添っているよ。
昔も今も、おなかの中に!

じゃあ、また、日曜のお昼に!