語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2012年03月11日(日)

ガーデニング

ボクの宿ぬしは、34歳の女性です。
少し春を感じるようになった今日は、娘の愛ちゃんと、ガーデニング。
小さな花壇に植えているのは、アジサイの種。
その脇で、愛ちゃん、何してるの?

愛ちゃん:「これ、パパにあげるの。」

愛ちゃんの手には、庭に生えていた、三つ葉のクローバー。
パパ、今日、出張から帰ってくるもんね。

愛ちゃん:「この三つの葉っぱ、パパと、ママと、わたし…」

そっか、だから三つ葉なんだ。
あれ!? 愛ちゃん、ほら、これ…。
一本だけ、四つ葉のクローバー!

葉っぱが四つだと…、
パパとママと愛ちゃんだけじゃ、足りないね。
でも、実は…。

実は、もうひとり、ママのおなかのなかに、います!

まだ、誰も知らない。
ママ自身も…。

そう、ママの植えているアジサイには、「家族の絆」っていう、花言葉もあるんだって。
小さな命が、また、育っていくね。

ボクら乳酸菌は、おなかのなかの、いちばん近くで、見守っているからね。
じゃあ、また、日曜のお昼に。