ボクの宿ぬしは、18歳の女性です。
彼女は、大学受験生。
志望校の入試まで、あと1ヶ月。
追い込みをかけ、週末は、近くの図書館へ。
やって来たのは、自習室。
窓側、奥から2番目の机。
そこが、彼女の特等席。
あれ? でも今日は…。
おばあさんが一人、本を読んでいます。
残念、先客だ…。しょうがないね。
と、そのとき…。
「お嬢さん、こちらへどうぞ。」と、おばあさん。
そして、ポケットから取り出したのは…。
ん? 「合格祈願」…お守りだ!
え? わざわざ、彼女のために?
短い手紙も。
「あなた、いつも勉強がんばっているから、つい、応援したくなっちゃったの。」
…おばあさん、知らない間に、ずっと見ていてくれたんだね。
そうとなったら、いい報告しなくっちゃ。
大丈夫! きっとできるよ!
ボクらもおなかのなかで、陰ながら、キミを支えているからね。
じゃあ、また、日曜のお昼に。