ボクの宿ぬしは、32歳の女性です。
彼女は今、ペペロンチーノを食べています。
香ばしく香るニンニクに、少しやわらかめのパスタ、青々としたパセリ…
あれ? 今日はずいぶんゆっくり食べるんだね。
ねぇ、おなかの調子でも悪いの?
女性:ふふ、おいし。
そう、そんなはずはありません。
彼女のおなかは、ボクら乳酸菌が悪玉菌と戦い、
調子を整えていますから!
理由は、ほかにありました。
今日のお昼は、彼女にとって記念すべきものだったのです。
まだ子どもだと思っていた小さな息子が、夫と一緒に、初めてキッチンに立ったのです。
彼女はただ、この時間を少しでも長く味わっていたかったのです。
たいせつに、ゆっくりと。
女性:ほんと、おいしい。
ヒトの健康がそうであるように、人の幸せも、日々、小さなことから作られていきます。
宇宙で無数の星が輝くように、彼女のおなかのなかでは、100兆個もの乳酸菌が活動しています。
ボクら乳酸菌は、そんな小さな宇宙から、彼女の毎日を見守っています。
女性:ねぇ、また作ってね。今度は少しだけ、ニンニク控えめで。
うん、確かに。あと、もうちょっと麺もアルデンテでね。
じゃあ、また、日曜のお昼に。