語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2012年07月01日(日)

願い

ボクの宿ぬしは、10歳の男の子、ケンゴくん。

うーん、なんて書こう…。七夕の笹飾り。
みんなの願いを込めて、教室に飾るんだって。
でも、みんなとは、これが最後の行事…。
一学期が終わったら、転校だもんね…。

先生「書けた人から、この笹に付けてくださ〜い。」
先生の合図に、色とりどりの短冊…。
みんな、どんなお願いしたのかなぁ?

“給食をぜんぶ食べられますように。
それと、ケンゴと友だちでいられますように。”
タケ坊、ボクのこと書いてる…。あ!ねえねえ!こっちも…。

“大人になっても、ケンゴくんと会えますように。”
…これ、ミキちゃんだ。あ!これ…。

“ケンゴと、またサッカーやれますように。”
…リョウくんも…みんな、ボクのことを…。

…ねえ、信じていれば、またみんなに会えるよね。
織姫と彦星みたいに…。
だって、ほら、ケンゴくんの願いも…。
“4年3組のみんなと、また、会えますように”

…そのとき、すぐにキミとわかるように…
ボクら乳酸菌は、元気を輝かせるからね。
じゃあ、また、日曜のお昼に。