語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2012年07月22日(日)

我が家の夏に備えて

ボクの宿ぬしは、67歳の女性です。
彼女、旦那さんと二人暮らし。
最近、家電に目覚めた旦那さん、今日も…。
旦那さん「なあ、夏に備えて、買いに行こう。」

うーん、快適になるのはいいけど、家電に頼りすぎるのもねぇ…。
でも、昔から、一度言い出したら聞かない旦那さん。
トットコ、電車を乗り継ぎ…。ちょっとちょっと、どこへ?

やってきたのは…。
チリンチリン…チリンチリン…(たくさんの風鈴)
ええ〜!風鈴市!
…すっかり電気屋さんに行くのかと…。
…あ、そっか!
去年、風鈴割っちゃって、ヘコんでいたこと、憶えていてくれたんだね。

旦那さん「なあ、これなんかどうだ?…それとも、これは?」
もう、ゆっくり選ばせてくださいな…。
でも、あなた…。昔から、こういうところも、変わらない…。
風を吹かせると、風鈴みたいに、ちゃんと応えてくれる。
この夏も、ふたり、元気に過ごせそうだね。

ねえ、風鈴って、厄除けでもあるんでしょ?
おなかの厄除けは、ボクら乳酸菌に任せておいてね。
じゃあ、また、日曜のお昼に。