語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2012年09月23日(日)

少し遅い夏休み

ボクの宿ぬしは、28歳の女性です。

彼女、少し遅い夏休み…。
電車を乗り継いで、ひとり、ふるさとへ。
久しぶりに歩いてみると、小さい町がどんどん変わって…
あの頃の思い出も、なくなっていくみたい…。
あれ?こんな所に、お洒落なオーガニックカフェ!
なんだか、健康にも良さそう!

女性店員「いらっしゃいませ」。
…ん? あれ?
あの店員さん…あずさちゃん?
女性店員「ああ!…さとみちゃん?」

やっぱり〜!同じ学校だった、あずさちゃん…
…うん…うん…なんでも、あずさちゃん、
このお店、ひとりでオープンしたとか…すごいね。

女性店員「さとみちゃん、
すっかりキャリアウーマンみたいになっちゃって。」
え、ええ!…そんなことないよ。
女性店員「あ、でも…!」
ん?
女性店員「そのエクボ、昔のまんま!」

ふぅ… すっかり、昔話に花が咲いちゃったね。
…ん? あれ? ホントに花の匂い…。
あ、あそこ、あの頃遊んだキンモクセイの路地…。
やっぱりふるさと。変わらないものも、あるね。

ボクら乳酸菌も、ずっと変わらず、
キミの健康を見守るからね。
じゃあ、また、日曜のお昼に。