語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2012年12月09日(日)

忘年会にて

ボクの宿ぬしは、27歳の男性です。

彼、少し早い、会社の忘年会。
おぉ〜!モツ鍋、今夜は食べるぞ〜!
うんうん!おいしそう!
でも、おなかの健康には、食べ過ぎ注意だよ!

会が進み、みんなで今年一年を振り返ると、係長が…。

係長「そうそう、あの時はまいったよなー!飯田の発注ミス。
   一件一件、おわびの電話をかけてまわってさ。」
彼にとって、仕事で、初めての大きなミス。
実は、ずっと引きずっているんだよね…。

…と、帰り際。おしゃべり好きの課長も…。
課長「お!飯田!オレもあの時のことは忘れられないぞ。」
はい…ホントに…。
ああ、彼、落ち込んじゃって…。

すると、課長…。
課長「ちがうちがう!」
えっ…?
課長「忘れられないのは、ミスした後の、お前の頑張りだよ。」
か、課長…。
課長「失敗は誰にだってある。問題はその後どうするかだ。
   飯田、来年もしっかり頼むぞ!」

…ねえ、課長って、
キミのこと、いつもちゃんと見てくれているんだね。
ボクら乳酸菌も、キミのおなかの健康を、
これからも、ちゃんと、見守るからね。
じゃあ、また、日曜のお昼に。