語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2012年12月23日(日)

ふたりのツリー

ボクの宿ぬしは、28歳の女性です。
東京で暮らす、彼女。
クリスマスは、大阪に住む、
遠距離恋愛中の彼氏が、東京に。

彼氏「ただいま、麻里ちゃん!」
宿主「ダイキくん、久しぶり!」
ああ、会えるって、幸せだね。

ボクら乳酸菌で、コツコツおなかを鍛えるみたいに、
毎日のメールで絆を強めてきた、ふたり。
すると…。
彼氏「ねえ、麻里ちゃんの部屋に、ツリー飾ろうよ。」

ショッピングモール
ふたりで、ツリー探しにお出かけ。
宿主「あ!あれは?」
あ、小さいけれど、光の粒がキレイ。
彼氏:「じゃあ、飾る前に、お手本見に行こう。」
…え?お手本?…と、向かった先は…。

宿主:「わぁ…!キレイ!」
東京!スカイツリー!
それにしても、大きすぎ…。すると、彼…。
彼氏「このツリー、ちょっと小さかったかな?」
…たしかに小ぶりだけど、でも…。
宿主「ううん、スカイツリーにも、負けてないよ。」
帰ったら、このツリーにも、イルミネーションを。

ボクら小さな小さな乳酸菌も、
キミのいちばん近くで、健康を見守っているからね。
じゃあ、また、日曜のお昼に。