語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2013年01月13日(日)

成人式を前に

ボクの宿ぬしは、50歳の女性です。
明日は、成人の日。
娘の遥ちゃんも、成人式。
遥も、これを着るまで、成長したんだ…。
…と、若い頃に着ていた着物の準備。
綺麗な蝶の柄が、自慢なんだよね。

あ、チョウといえば…。
おなかの方も、ボクらのがんばりに応えて、健康で良かった!
…と、そこに、遥ちゃん…。

遥ちゃん「ねえ、お母さん。相談なんだけど…」
遙ちゃん、なにやらパンフレットを持って…。
遙ちゃん「わたし、留学しようと思って。」
宿主「え、留学?」
アメリカへ、語学留学。
留学資金も、しっかり貯めているとか。
宿主「遙、一人で大丈夫なの?」
遥ちゃん「大丈夫。ホームステイ先も、ちゃんと調べてるし。」

昔は引っ込み思案で、
小学校のキャンプでさえ、ホームシック…。
泣きながら、手をつないで帰ったよね。
蝶はサナギから、青い空へ。

着物姿の遥ちゃん、よく見ておこうね!
ボクら乳酸菌も、母なる眼差しで、
おなかの健康を見守っていくよ。
じゃあ、また、日曜のお昼に。