語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2013年03月17日(日)

次の舞台

ボクの宿ぬしは、22歳の男性です。
彼、友人の、まさきと、かんちゃんに手伝ってもらって、お引っ越し。
4月からは、東京に出て、劇団で役者を目指すんだよね。
…あとふたつ、荷物を積み込んだら、この軽トラで新天地へ。

カーラジオから奥田民生「イージュー★ライダー」が流れてくる。
ああ、これ…。
いつか、サークル仲間と行ったカラオケで熱唱して…。
ハジケ過ぎて、まさきとかんちゃんに家まで送ってもらって…。
次の日は、ボクら乳酸菌も大忙し!
ふたりには、ホントに、お世話になりっぱなし…。

まさき「おし!荷物は、これで完了!」
かんた「ヒロ、がんばれよ! じゃあ、早く行け!」
いよいよお別れ…、ふたりに見送ってもらい…。

ん、メール…? そこには…。
?ヒロの初舞台は、特等席で見せてくれよな! まさき・かんた?

まさき…かんちゃん…。
ああ…ふたりが、遠ざかって…。
宿主「まさき〜!かんちゃ〜ん!ありがと〜!!」
ふたりへの感謝、次は、舞台の上から贈ろうね。

ボクら乳酸菌は、おなかのなかから、
キミに健康をお届けするよ。
じゃあ、また、日曜のお昼に。