ボクの宿ぬしは、63歳の男性です。
今日は、家族で、お花見。桜並木に、焼き鳥、お団子…。
ボクら乳酸菌も、働きがいがありそう!
…だけど、彼、浮かない顔。
実は、孫の翔太くんが、
ボールで盆栽の枝を折っちゃって…。
「サッカーは広い所で!」って、何度も注意したのにね…。
前を歩く翔太くん、うつむいたまま…。
でも、ダメなことは、ダメ。
謝るまで、待つしかないよね。
すると、翔太くん、こっちを向いて…
翔太くん:「……ごめんなさい!
おじいちゃんの木も、桜みたいに、大きくなったかもしれないのに…」
ああ、涙目…。
宿主「翔太…、桜は、めいっぱい咲いて、思い切りよく散る…。
おじいちゃん、思い切って謝った翔太が、いちばんうれしい。」
…あっ、翔太くん、ちょっと笑った…。
宿主:「翔太、ほれ。」
え?お団子?…いつのまに!
翔太くん:「おじいちゃん、ありがとう!」
ふふ、お花もお団子も、どっちも楽しもうね!
ふたりの、その笑顔のために、
ボクらも、おなかの中で、がんばるよ!
じゃあ、また、日曜のお昼に。