語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2013年06月23日(日)

あじさいのお寺で

ボクの宿ぬしは、67歳の女性です。
旦那さんとあじさいを見に来た、彼女。
静かなお寺の階段を登ると…。
手鞠みたいな、青、赤、紫…。
旦那さんは、愛用の一眼レフで…。

宿主:「ねえ、あなた。」
旦那さん:「んん?」
宿主:「あじさいの名前の由来は、?藍色の花が集まって咲く?という意味なんですって。」
旦那さん:「へえ〜。」
…もう、旦那さん、さっきから写真ばっかり…。

宿主:まったく、マイペースなんだから…。
まあまあ、そんなにムッとしないで!
ほら、上の方もきれいだよ!
でも…階段を登るのも、昔のようには…。

宿主:よいしょ…、よいしょ…、はぁ…。
すると…。
旦那さん:「おい」
ああ!旦那さん! そっと、手を…。

小さなやさしさを集めてきた、ふたり。
ボクらも、小さなひとつが集まって、健康という花を、咲かせていくからね。

じゃあ、また、日曜のお昼に。