ボクの宿ぬしは、8歳の女の子、ユリちゃん。
もうすぐ、中秋の名月。
きれいなお月様を、眺めたいね。
毎年、お供えを欠かさない、おばあちゃん。
お団子をくるくるっと丸めて、ひとつひとつ、丁寧に積み上げて…。
うん、日々の積み重ねが大事な、健康と同じだね。
お団子ときたら、忘れちゃいけないのが…。
ほら、ススキ!
すると…。
おばあちゃん:「ユリちゃん、ついておいで。」
…と、おばあちゃん。
しばらく近所を歩くと…。
宿主:「あ、あそこ!ススキがたくさん!」
さすが、おばあちゃん!
いつものお散歩コースで、チェックしていたんだね。
宿主:「おばあちゃん、ススキってひょろひょろだね。」
おばあちゃん:「うん、ひょろひょろだねぇ〜。」
宿主:「こんなにひょろひょろで、大丈夫かなぁ。」
すると、おばあちゃん…。
おばあちゃん:「大丈夫よ。ススキはね、強〜いお風に吹かれても、へっちゃらなの。」
ねえ、ユリちゃん。
ススキの花言葉は、「活力」なんだって。
なんだか、華奢なのにいつも元気な、おばあちゃんみたいだね。
ふたりのおなかも、活力がみなぎるように、ボクらがずっと、見守っていくよ。
じゃあ、また、日曜のお昼に。