語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2013年09月15日(日)

おばあちゃんとススキ

ボクの宿ぬしは、8歳の女の子、ユリちゃん。
もうすぐ、中秋の名月。
きれいなお月様を、眺めたいね。

毎年、お供えを欠かさない、おばあちゃん。
お団子をくるくるっと丸めて、ひとつひとつ、丁寧に積み上げて…。
うん、日々の積み重ねが大事な、健康と同じだね。
お団子ときたら、忘れちゃいけないのが…。
ほら、ススキ!
すると…。

おばあちゃん:「ユリちゃん、ついておいで。」
…と、おばあちゃん。
しばらく近所を歩くと…。
宿主:「あ、あそこ!ススキがたくさん!」
さすが、おばあちゃん!
いつものお散歩コースで、チェックしていたんだね。

宿主:「おばあちゃん、ススキってひょろひょろだね。」
おばあちゃん:「うん、ひょろひょろだねぇ〜。」
宿主:「こんなにひょろひょろで、大丈夫かなぁ。」
すると、おばあちゃん…。

おばあちゃん:「大丈夫よ。ススキはね、強〜いお風に吹かれても、へっちゃらなの。」
ねえ、ユリちゃん。
ススキの花言葉は、「活力」なんだって。
なんだか、華奢なのにいつも元気な、おばあちゃんみたいだね。

ふたりのおなかも、活力がみなぎるように、ボクらがずっと、見守っていくよ。
じゃあ、また、日曜のお昼に。