語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2013年10月13日(日)

男の子の憧れ

ボクの宿ぬしは、24歳の男性です。
彼、鉄道の駅員さん。
毎日、お客さんを案内したり、ホームで電車の運行をサポートしたり…。
駅員さんの制服姿も、だいぶ様になってきたね!

でも、まだまだ勉強中。さっきも、先輩から注意されたばかり…。
「いつかは、運転士に!」と、がんばっては、いるんだけどね…。
あーあ…、ちゃんと夢に近づいているのかな…。

ほら、落ち込んでないで、仕事仕事!
お客さんが、忘れ物を取りに来てるって!

駅員室の窓口には、携帯電話を取りに来た、小さな男の子連れの、お母さん。
母親:「ああ、助かりました〜!」
すると…。
母親:「あの…、この子、駅員さんのお仕事に憧れていて…。いっしょに写真を撮らせてもらっても、いいですか?」

宿主:「あ、ええ、はい…。」
母親:「ありがとうございます!…たっくん、いいって!」
宿主:「じゃあほら、この帽子、かぶってみる?」
男の子:「うわぁ!駅員さん、ありがとう!」
ああ、あんなに喜んで!

…ねえ、落ち込んでいる場合じゃないね。
この子のお手本になるように、安全第一で、前を向いていかなくっちゃ!

ボクら乳酸菌も、おなかのなかの安全を、しっかり見守っていくからね。
じゃあ、また、日曜のお昼に。